アオイ科の植物は世界に224属約4220種あるとされています。
観賞用のハイビスカスやタチアオイ、食用のオクラ、ドリアンやカカオ、繊維を採るワタやケナフなどもアオイ科の植物です。

APG分類体系ではシナノキ属もアオイ科に含まれることになりました。
参考図書 「新維管束植物分類表」米倉浩司 「新北海道の花」梅沢俊 ほか
ゼニアオイ属
ゼニバアオイ(帰)
アオイ目アオイ科ゼニアオイ属
地面を這ったり斜上する長さ50cmほどの2年草で、花期は6~8月です。
ユーラシア原産の帰化植物で、道端や空き地に生えます。

葉には長い柄があり、円形の葉身は5~7浅裂します。縁には不揃いな鋸歯があります。

花は葉腋に2~4個つき、径1.2cmほどです。

花弁は5枚あり、がくは5裂します。

多数の雄しべが合着して筒状になり、雌しべはその中を突き抜けて柱頭が上に出ます。

下の写真は同じアオイ科のハイビスカスの花ですが、同じように雄しべ同士が合着し、雌しべがその中を突き抜けて出ています。
