ヤマノイモ科の植物は、世界に約10属900種あるとされています。
このうち日本にはヤマノイモ属、ホシザキシャクジョウ属、タヌキノショクダイ属の3属が分布します。
国内に自生するヤマノイモ(ジネンジョ)、野菜として栽培されるナガイモ(中国原産)はヤマノイモ属の植物です。
ホシザキシャクジョウ属とタヌキノショクダイ属の植物は、葉緑素を持たない菌従属栄養植物で、ヤマノイモ科に含めない見解もありますが、遺伝的に近縁であることは確かなようです。
ヤマノイモ属
オニドコロ
ヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属オニドコロ
つる性で雌雄異株の多年草で、花期は7月下旬~8月です。低地~低山の林縁に生えます。
茎は他のものに絡みついて長さ3mほどになります。
雄花は葉腋から1~数本立つ花序につき、花被片は6枚、雄しべは6個あります。
雌花は下垂する花序につき、花柱は3裂します。
果実はさく果で、3個の翼があります。
葉は互生し、長さ7~15cmの円心形~三角状心形で、先が尖り全縁です。
葉柄の基部にむかごはつきません。