キク類ナス目ナス科の植物

ナス目

ナス科植物は、世界に約100属2600種あるとされています。

人にとって有用な種が多く、食用となるナス、トマト、じゃがいも、ピーマン、唐辛子、クコ、嗜好品であるタバコ、観賞用になるホオズキなどがナス科植物です。

北海道には、イガホウズキ、イヌホウズキ、ヤマホロシ、オオマルバノホロシが自生します。また帰化種のワルナスビやオオセンナリが空き地や道端などに見られることもあります。

ナス属

オオマルバノホロシ

ナス目ナス科ナス属オオマルバノホロシ

長さ2mほどのややつる状の多年草で、花期は7~9月です。

低地~山地の湿地やその周辺に生えます。

8月15日 大沼公園
オオマルバノホロシ
7月3日 大沼公園

花は1~2回分枝する集散花序につきます。

オオマルバノホロシ
7月22日 大沼公園
オオマルバノホロシ
7月3日 大沼公園

花冠は5深裂して径1~1.2cmです。裂片は反り返ります。

オオマルバノホロシ
7月22日 大沼公園

雄しべは5本、雌しべは1本あります。

オオマルバノホロシ
7月22日 大沼公園

葉は互生し、葉身は長さ4~8cmの卵形です。

オオマルバノホロシの葉
7月3日 大沼公園

先が尖り鋸歯は無く、長い柄があります。

オオマルバノホロシ 葉
7月22日 大沼公園

果実は楕円形の液果で長さ15mmほどです。赤く熟しますが有毒であり、食べれません。

オオマルバノホロシ果実
8月29日 大沼公園
オオマルバノホロシ果実
8月29日 大沼公園

名前の「ホロシ」の語源は不明なようです。

イヌホオズキ

ナス目ナス科ナス属イヌホオズキ

高さ30~70cmの1年草で、花期は8~10月です。道端や空き地に生えます。

イヌホオズキ
7月31日 白老町

茎は角ばっておりよく分枝します。

葉は広卵形で長さ6~10cmです。鋸歯は無いか低い波状です。

花は葉腋から出る柄に数個つきます。花冠は5裂し、径6~8mmです。

イヌホオズキ
7月31日 白老町

アメリカイヌホオズキ

ナス目ナス科ナス属アメリカイヌホオズキ

高さ40~80cmの1年草で、北アメリカ原産の帰化植物です。

9月27日 江差町
9月27日 江差町

花冠は5裂し、雄しべは5個あります。

アメリカイヌホオズキ
9月12日 江差町

花冠の径は5mmほどです。

アメリカイヌホオズキ
9月27日 江差町
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