キク類シソ目モクセイ科の植物

シソ目

モクセイ科の植物は、世界に24属約790種あるとされています。木本またはつる性の植物からなる科です。

キンモクセイやジャスミン、ライラックなど芳香を楽しむために栽培される種が多く、オリーブオイルを採取するオリーブの木もモクセイ科植物です。

道内には、ヤチダモやアオダモ、ハシドイ、イボタノキなど数種が自生します。

イボタノキ属

イボタノキ

シソ目モクセイ科イボタノキ属イボタノキ

高さ3m前後の落葉樹で、花期は7月です。

山地~低地の林内に生えます。

7月7日 函館山

枝先に長さ2~4cmの総状花序を出し、密に花をつけます。

花冠は長さ7~9mm、筒状漏斗形で先は4裂します。

イボタノキの花
7月10日 江差町

雄しべは2本ありよく目立ちます。

イボタノキの花
7月7日 函館山

葉は長楕円形で長さ2~7cmで対生します。

葉の先は尖りません(近似種ミヤマイボタは尖ります)。

イボタノキのつぼみと葉
7月10日 江差町

果実はほぼ球形で、径7mmほどです。10月に黒紫色に成熟します。

イボタノキの果実
11月24日 江差町

イボタノキの名前の由来は、木に寄生する虫が出す分泌物がイボを取るのに利用されていたことから「イボトリノキ」と呼ばれ、それがなまって「イボタノキ」となったそうです。

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