キク類シソ目シソ科の植物

シソ目

シソ科の植物は、世界に約240属6800種あるとされています。

シソやハッカ、バジル、ラベンダーなどのハーブ類のほか、ムラサキシキブ、サルビアなど観賞用に栽培される種も多くあり、有用植物が多く含まれる科です。

芳香があるものが多く、茎が四角く葉が対生するのが特徴です。雄しべが4本あり、果実は4個になります。

ムラサキシキブ亜科

ムラサキシキブ属

ムラサキシキブ

シソ目シソ科ムラサキシキブ亜科ムラサキシキブ属ムラサキシキブ

高さ1.5~3mの落葉低木で、花期は7~8月です。

低山の林内に生えます。

ムラサキシキブ
10月28日 函館市
ムラサキシキブ
7月24日 厚沢部町

葉は対生します。薄く、長さ6~12cmの倒卵形~卵形で先が尖ります。

葉の縁には鋸歯があり、裏面には黄色い腺点が多数あります。

ムラサキシキブの葉
6月30日 江差町

花は枝先や葉腋から出る花序につきます。

ムラサキシキブのつぼみ
つぼみ 7月20日 江差町

花冠は4深裂して、径5mmほどです。

雄しべ4本と雌しべ1本が、花冠から突き出ます。

ムラサキシキブの花
7月25日 江差町
ムラサキシキブの花
7月25日 江差町

果実は径3mmほどの球形で、紫色に熟します。

ムラサキシキブの実
11月6日 厚沢部町

冬芽は裸芽です。紡錘形~長卵形で、先は尖ります。

ムラサキシキブの冬芽
冬芽 10月31日 江差町
ムラサキシキブの樹皮
樹皮 10月31日 江差町

シソ亜科

クルマバナ属

クルマバナ属の花の特徴は、花冠が2唇形で上唇が2裂、下唇が3裂することです。がく片は5裂します。雄しべは4本、雌しべは1本あります。

クルマバナ

シソ目シソ科シソ亜科クルマバナ属クルマバナ

高さ30~70cmの多年草で、花期は7~9月です。

山地の道端などに生えます。

クルマバナ
8月12日 礼文町

葉は対生し、長さ4~6cmの長卵形で縁に浅い鋸歯があります。

花は段を作って輪生状につき、柄より長い線形の苞があります。

クルマバナ
8月4日 江差町

がくは5裂して、裂片の先は褐色をおびます。

クルマバナのがく
8月4日 江差町

花冠は長さ1cmほどで、下唇は大きく3裂します。

クルマバナの花アップ
8月12日 礼文町

ヤマクルマバナ

シソ目シソ科シソ亜科クルマバナ属ヤマクルマバナ

高さ20~70cmの多年草で、花期は8~10月上旬です。

クルマバナの変種で、山地の道端や原野に生えます。

ヤマクルマバナ
10月7日 江差町

葉は対生し、長さ4~6cmの長卵形で縁に浅い鋸歯があります。

ヤマクルマバナの葉
8月23日 江差町

花は段を作って輪生状につき、柄より長い線形の苞があります。

花冠は長さ1cmほどで2唇形、下唇は3裂します。

ヤマクルマバナの花
10月7日 江差町

がくには長毛が生えます。

クルマバナとの違いは、花冠の色が白色に近いことと、がく片の色が緑色で毛が目立つことです。

イヌトウバナ

シソ目シソ科シソ亜科クルマバナ属イヌトウバナ

高さ20~50cmの多年草で、花期は7~9月です。

ミヤマトウバナの変種で、低地~山地の林内に生えます。

イヌトウバナ
7月7日 函館山
イヌトウバナ
7月24日 厚沢部町

葉は対生し、卵形~狭卵形です。縁には粗い鋸歯があります。

イヌトウバナの葉
7月7日 函館山
イヌトウバナの葉
7月24日 厚沢部町

花冠は長さ5mmほどで、上唇が2裂、下唇は3裂します。

7月7日 函館山

雄しべは4本、雌しべは1本あります。

花のがく片には、開出する長毛があります。

イヌトウバナの花
7月7日 函館山
イヌトウバナの花
7月24日 厚沢部町

ミヤマトウバナとの違いは、花穂が短く何段も輪生状にならないことと、がく筒に長毛が生えることです。

ナギナタコウジュ属

ナギナタコウジュ

シソ目シソ科シソ亜科ナギナタコウジュ属ナギナタコウジュ

高さ5~60cmと高さの変異が大きい多年草で、花期は8~10月です。

野山の草地や林縁に生え、全体に強い香りがあります。

ナギナタコウジュ
9月21日 江差町

葉は長さ3~8cmの卵形で、縁には鋸歯があります。葉の裏面には腺点が無数にあります。

花序は茎頂や枝先、葉腋について薙刀(なぎなた)状にカーブし、多数の花が一方向に偏って密につきます。

ナギナタコウジュの花
9月21日 江差町

花冠は長さ4~5mmで先が4裂し、4本の雄しべが突き出ます。

ナギナタコウジュの花
9月21日 江差町

がくは5裂し、多毛です。苞は心形で先がとがります。

ナギナタコウジュ
10月18日 奥尻町

全草を乾燥させたものは、コウジュという生薬となるそうです。

ヤマハッカ属

ヤマハッカ

シソ目シソ科シソ亜科ヤマハッカ属ヤマハッカ

高さ40~100mの多年草で、花期は8~10月です。

野山の林縁や草地に生えます。

ヤマハッカ
10月9日 函館山

葉は対生し、葉身は長さ3~6cmの広卵形で縁に粗い鋸歯があります。基部は細くなって柄の翼となります。

ヤマハッカの葉
10月15日 函館山

花は茎頂や枝先の穂にまばらにつきます。花冠は2唇形で長さ7~9mmです。

上唇は4裂して立ち上がり、下唇は2裂して前に突き出て内側に巻きます。

ヤマハッカの花
10月15日 函館山
ヤマハッカの花
10月15日 函館山

クロバナノヒキオコシ

シソ目シソ科シソ亜科ヤマハッカ属クロバナノヒキオコシ

高さ50~120cmの多年草で、花期は8~9月です。

山地の林縁や沢沿いに生えます。

クロバナノヒキオコシ
9月12日 厚沢部町

茎は直立、または弓なりになります。

クロバナノヒキオコシ(直立)
9月7日 厚沢部町

葉は柄があり、対生します。長さ6~15cmの三角状広卵形で先はとがり、縁には鋸歯があります。

クロバナノヒキオコシの葉
9月12日 厚沢部町

花は散房花序にまばらにつきます。

クロバナノヒキオコシの花序
9月12日 厚沢部町

花冠は2唇形で、上唇は浅く4裂して立ち上がり、下唇は舟形で前に突き出ます。

がくは筒状で5裂し、油脂質の腺点が密にあります。

クロバナノヒキオコシの花
9月12日 厚沢部町

葉を飲むと起死回生の薬効があるとされることから、ヒキオコシの名前がつきました。

シロネ属

エゾシロネ

シソ目シソ科シソ亜科シロネ属エゾシロネ

高さ20~40cmの多年草で、花期は7月下旬~9月です。

低地~山地の湿地に群生します。

エゾシロネ
8月23日 江差町

茎の断面は四角形で、下部は紫色をおびることが多いです。

葉は菱状卵形で長さ3~7cmです。葉の縁には浅い鋸歯があります。

エゾシロネの葉
8月23日 江差町

花は葉腋にまとまってつき、花冠の長さは約2mmです。

エゾシロネの花
8月23日 江差町

花冠の上唇は浅く2裂、下唇は深く3裂します。

雄しべは2本、雌しべは1本で、がくは5裂します。

エゾシロネの花アップ
8月23日 江差町

地下茎が白いことから、シロネと名付けられたそうです。

ハッカ属

ハッカ

シソ目シソ科シソ亜科ハッカ属ハッカ

地下茎から地下茎を立てて高さ20~100cmになる多年草で、花期は7~9月です。

低地~山地の湿った草地に生えます。

ハッカ
8月23日 江差町

葉は対生し、長さ4~7cmの狭卵形~卵形です。先が尖り縁には鋸歯があり、裏面には腺点があります。

ハッカの葉
8月23日 江差町

花は上部の葉腋に玉状にかたまってつき、花冠は長さ4~5mmです。白毛があり先が4裂します。

雄しべは4本、雌しべは1本あり、がくは5裂します。

ハッカの花
8月23日 江差町

芳香があり、ハッカ油を採るために栽培されます。

イヌコウジュ属

ヒメジソ

シソ目シソ科シソ亜科イヌコウジュ属ヒメジソ

高さ15~40cmの1年草で、花期は8~9月です。

低地~山地の日当たりの良いやや湿った所に生えます。

ヒメジソ
9月14日 厚沢部町

葉は対生し、卵状菱形で柄があります。葉の縁には4~6対の粗い鋸歯があります。

ヒメジソの葉
9月14日 厚沢部町
ヒメジソの葉
9月14日 厚沢部町

花は穂状にまばらにつき、花冠は2唇形で長さ4mmほどです。

雄しべは4本あり、うち2本が長いです。

ヒメジソの花
9月14日 厚沢部町

イヌハッカ属

ミソガワソウ

シソ目シソ科シソ亜科イヌハッカ属ミソガワソウ

高さ50~100cmの多年草で、花期は7~9月です。

山地の湿った斜面や沢沿いの明るい場所に生えます。

ミソガワソウ
7月23日 礼文町

花冠は筒状の唇形花で、長さ2.2~3cmになります。

唇形花の下唇は3裂し、中央裂片には濃色の斑点があります。

雄しべは4本で、うち2本がやや長いです。

ミソガワソウ
8月11日 礼文町

木曽川の支流・味噌川付近に多く生えていたことから、ミソガワソウの名前がついたそうです。

ウツボグサ属

ウツボグサ

シソ目シソ科シソ亜科ウツボグサ属ウツボグサ

茎は根元で曲がり、直立して高さ10~30cmになる多年草です。

花期は6~9月とされていますが、11月に咲いている花を見ることもあります。

低地~山地の草地や道端など明るい所に生えます。

ウツボグサ
6月29日 江差町

葉は対生して、長さ1~3cmの柄があります。

葉身は三角状長卵形で、長さ2~5cmです。

ウツボグサ
11月10日 厚沢部町

花は茎頂の長さ3~6cmの穂につき、花冠は2唇形で長さ1.5~2cmです。

上唇は兜状で、下唇は3裂します。雄しべは4本あり、うち2本が長いです。

ウツボグサの花
7月4日 江差町

花の様子が弓矢を入れる靭に似ていることから、ウツボグサの名前がついたそうです。

イブキジャコウソウ属

イブキジャコウソウ

シソ目シソ科シソ亜科イブキジャコウソウ属イブキジャコウソウ

地面を這って伸びる矮小低木で、立ち上がり高さは10cmほどになります。

花期は7~8月で、海岸~高山の岩地に生えます。

イブキジャコウソウ
8月12日 アポイ岳

葉は十字対生して葉身は厚みと光沢があります。

長さ1~1.5cmの卵形で先は円く、両面に腺点があって芳香がします。

イブキジャコウソウの葉
8月12日 礼文町

花は茎の上部にまとまってつき、がく・花冠共に5裂します。

イブキジャコウソウの葉
8月12日 アポイ岳

花冠は2唇形で、上唇が2裂、下唇が3裂します。長さは7~8mmです。

雄しべ4本が突き出ますが、うち2本が長いです。

イブキジャコウソウの雄しべ
8月12日 礼文町

全体に良い香りがあり、薬用・香料として利用されます。

滋賀県の伊吹山で見つけられたことから、イブキジャコウソウの名前がつきました。

シソ属

シソ(赤紫蘇;帰)

シソ目シソ科シソ亜科シソ属シソ

高さ100cmほどになる一年草で、花期は8~9月です。

もともとは中国大陸原産の植物で、日本でも平安時代には栽培されていたようです。

シソ
9月13日 江差町

葉は対生し、長い柄があります。広卵形で先が尖り、縁には鋸歯があります。

総状花序に多数の花をつけます。

紫蘇の花
9月13日 江差町
紫蘇の花アップ
9月13日 江差町

食中毒を起こして死にかけた人に紫のシソを食べさせると蘇った言い伝えから、「紫蘇」という名前がついたそうです。

紫蘇のがく
9月13日 江差町

キランソウ亜科

キランソウ属

セイヨウジュウニヒトエ(帰)

シソ目シソ科キランソウ亜科キランソウ属セイヨウジュウニヒトエ

高さ10~30cmの多年草で、花期は5~6月です。

ヨーロッパ原産の帰化植物で、観賞用に栽培されていたものが野生化しました。

道端や空き地など明るい場所に生え、地上に這う茎を伸ばして群生します。

セイヨウジュウニヒトエ
6月5日 江差町

葉は対生し、紫色をおびます。縁に浅い鋸歯があります。

セイヨウジュウニヒトエ
5月26日 江差町

対生する葉状の苞の脇に、長さ1cmほどの唇形花をつけます。

セイヨウジュウニヒトエの花
6月5日 江差町

クサギ属

クサギ

シソ目シソ科キランソウ亜科クサギ属クサギ

高さ2~5mになる落葉樹で、花期は8~9月です。

平地~山地の林縁や川岸など日当たりの良い所に生えます。

クサギ
8月30日 厚沢部町
クサギの花
8月30日 厚沢部町

葉は対生し三角状心形~広卵形で、長さ8~20cmです。鋸歯はありません。

クサギの葉
8月29日 厚沢部町

花は径約2.5cmで、花冠は5裂します。

雄しべは4本、雌しべは1本あり、平開した花冠から突き出ます。

クサギの花アップ
8月30日 厚沢部町

がくは5裂し、蕾の時は緑色~白色ですが、開花時は赤紫色になります。

クサギの花のつぼみ
つぼみ 7月25日 厚沢部町

開花直前の花です↓

開花直前のクサギの花
8月30日 厚沢部町

果実は径7mmほどの球形で、10月頃光沢のある藍色に熟します。

クサギの花後
9月14日 厚沢部町

花弁のように見える赤紫色の部分はがくです。

クサギの若い果実
9月14日 厚沢部町

枝や葉を傷つけると悪臭がすることから、クサギの名前がつきました。

花は甘い香りがします。

ニガクサ属

ツルニガクサ

シソ目シソ科キランソウ亜科ニガクサ属ツルニガクサ

高さ20~50cmの多年草で、花期は7~8月です。

野山の林内に生え、細い地下茎が伸びてやや群生します。

ツルニガクサ
8月8日 厚沢部町

葉は対生し、長い柄があります。

葉身は長さ4~10cmの狭卵形で、縁には不揃いの鋸歯があります。

ツルニガクサの葉
8月8日 厚沢部町

花冠は長さ8~10mmで2唇形です。2裂した上唇裂片は小さく、3裂した下唇の側片状となります。

ツルニガクサの花
8月8日 厚沢部町

がくは5裂して、腺毛が密生します。

ツルニガクサのがく
8月8日 厚沢部町

ツルニガクサという名前ですが、つる状植物では無く、茎や葉に苦みも無いそうです。

タツナミソウ亜科

タツナミソウ属

エゾタツナミソウ

シソ目シソ科タツナミソウ亜科タツナミソウ属エゾタツナミソウ

高さ15~40cmの多年草で、花期は6~8月です。

山地の林内に生えます。

7月9日 厚沢部町

葉は長い柄があって対生し、葉身は長さ2~4cmの卵状三角形で、縁には粗い鋸歯があります。

花は茎上部に穂状につき、花冠は筒部が長い2唇形で長さ2cmほどです。

6月19日 函館山
6月19日 函館山

花には腺毛が密生します。

7月24日 厚沢部町

花が咲く様子を泡立つ波に見立て、タツナミソウの名前がつきました。

ナミキソウ

シソ目シソ科タツナミソウ亜科タツナミソウ属ナミキソウ

高さ15~40cmの多年草で、花期は6月下旬~8月です。

細長い地下茎を伸ばして群生することが多いです。

海岸の砂地や草地、時に山地の草地にも生えます。

6月28日 奥尻町海岸
7月28日 江差町

海岸に生える個体は背が低く、内陸の草地に生える個体は背が高いようです。

6月28日 奥尻町海岸
7月28日 江差町

全草に軟毛が多いです。

葉は対生し、長さ1.5~4cmの長楕円形で先は円いです。縁には鈍い鋸歯があります。

6月28日 奥尻町海岸
7月14日 江差町

花は茎上部の葉腋に1個ずつ2個が同じ向きにつきます。花冠は2唇形で、長さ2~2.5cmです。

7月2日 江差町

海岸の波が来るような場所に生えることから、ナミキソウの名前がつきました。

オドリコソウ亜科

オドリコソウ属

オドリコソウ

シソ目シソ科オドリコソウ亜科オドリコソウ属オドリコソウ

高さ30~60cmの多年草で、花期は5~6月です。

野山の草地や林縁、道端に生えます。

オドリコソウ
6月19日 函館山

葉は卵形で先が尖り、縁には鋸歯があります。長さ5~10cmで十字対生します。

オドリコソウ
5月30日 江差町

花は上部の葉腋に数個が輪生状につき、花冠は基部が曲がって立ち上がります。

4月22日 江差町

花冠の長さは2.5cmほどで、2唇形で上唇は帽子状、下唇は3裂して中央裂片はさらに2裂します。

オドリコソウの花
5月30日 江差町

雄しべ4本のうち2本が長いです。がくは5裂します。

オドリコソウの雄しべ
6月5日 江差町

イヌゴマ属

イヌゴマ

シソ目シソ科オドリコソウ亜科イヌゴマ属イヌゴマ

高さ40~80cmの多年草で、花期は7~9月です。

原野や野山の湿地に生えます。

イヌゴマ
7月28日 江差町

茎は断面が四角く下向きの刺毛があります。

イヌゴマの茎
7月28日 江差町

葉は対生し、長さ4~10cmの披針形です。粗い毛が多く、裏面脈上に刺毛があります。

イヌゴマの葉
7月25日 江差町

花は輪生状に数段つき、5裂したがく歯は針状です。

イヌゴマの花
7月25日 江差町

花冠は長さ1.5cmほどで、2唇形で3裂した下唇に濃色の斑紋があります。

イヌゴマの花アップ
7月28日 江差町

雄しべは4本、雌しべは1本あります。

イヌゴマの花アップ
8月16日 江差町

果実の形がゴマに似ていますが、食用にならないためイヌゴマの名前がつきました。

ジャコウソウ属

ジャコウソウ

シソ目シソ科オドリコソウ亜科ジャコウソウ属ジャコウソウ

高さ60~100cmの多年草で、花期は7月下旬~9月です。

山地の沢沿いや湿った林内に生えます。

ジャコウソウ
8月8日 厚沢部町

茎は四角く根元が木質化して硬く、弓形に伸びます。

葉は長さ10~20cmの長楕円形で、縁には鋸歯があります。先が尖り、基部は耳状にくびれます。

ジャコウソウの葉
8月8日 厚沢部町

花は葉腋につき、花冠は長さ4~4.5cmです。筒形で先は2唇形で、上唇よりも3裂した下唇が長いです。

ジャコウソウの花
8月8日 厚沢部町
ジャコウソウのつぼみ
8月8日 厚沢部町

雄しべは4本、雌しべは1本あります。がくは5裂します。

ジャコウソウの雄しべ
8月8日 厚沢部町

葉が良い香りをすることからジャコウソウの名前がつきました。

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