ナス科植物は、世界に約100属2600種あるとされています。
人にとって有用な種が多く、食用となるナス、トマト、じゃがいも、ピーマン、唐辛子、クコ、嗜好品であるタバコ、観賞用になるホオズキなどがナス科植物です。
北海道には、イガホウズキ、イヌホウズキ、ヤマホロシ、オオマルバノホロシが自生します。また帰化種のワルナスビやオオセンナリが空き地や道端などに見られることもあります。
ナス属
オオマルバノホロシ
ナス目ナス科ナス属オオマルバノホロシ
長さ2mほどのややつる状の多年草で、花期は7~9月です。
低地~山地の湿地やその周辺に生えます。
花は1~2回分枝する集散花序につき、花冠は5深裂して径1~1.2cmです。裂片は反り返ります。
雄しべは5本、雌しべは1本あります。
葉は互生し、葉身は長さ4~8cmの卵形です。先が尖り鋸歯は無く、長い柄があります。
果実は楕円形の液果で長さ15mmほどです。赤く熟しますが有毒であり、食べれません。
名前の「ホロシ」の語源は不明なようです。