旧分類ではミズキ目ミズキ科に分類されていたハナイカダ属は、APG分類体系ではモチノキ目となり、1つの科として独立しました。
ハナイカダ科の植物は世界に1属4種あるとされ、ヒマラヤ~東アジアに分布します。
北海道内では、道南にハナイカダ1種が自生しています。
ハナイカダ属
ハナイカダ
ハナイカダ科ハナイカダ属ハナイカダ
高さ2mほどになる落葉樹で、花期は5~6月です。
北海道では南部に自生し、山地のやや湿り気のある場所に生えます。
葉は互生します。楕円形で長さ6~12cm、先は尖り基部はくさび形です。葉脈は4~5対で、縁には鋭い鋸歯があります。
花は径4~5mmで、花弁は3~4枚です。5~6月に開花します。
雌雄異株で、雌花は1~3個、雄花は3~8個、葉の中央にかたまってつきます。
雄株の方が、1枚の葉につく花の数が多いです。
果実は径約7mmの楕円形で、9~10月に黒く熟します。
葉を筏(いかだ)に、花を船頭に見たて、ハナイカダの名前がつきました。