キク科の植物は世界に約1600属25000種あるとされ、13亜科(12との見解も)に分かれていますが、そのうち最も大きな亜科がキク亜科です。キク科植物の半分以上の種を占めています。
観賞用として栽培されるキクやコスモス、ダリア、ヒマワリ、ヒャクニチソウ、野菜の春菊などがキク亜科の植物になります。
フキ属
アキタブキ
キク目キク科キク亜科フキ属アキタブキ
高さ1~2mになる雌雄異株の多年草で、花期は4~5月です。
低地~山地の河畔や湿った草地に生えます。
葉は径1.5m以下の腎円形で、縁に粗い鋸歯があります。
早春に見られるフキノトウは、若い花柄で頭花が集まったものです。
星形の花を多くつけているのが雄株です。
雄株にも雌しべはあり、花中央にこん棒状に付き出ていますが、結実しないので雌しべとしての機能はありません。
雄しべは5個あり、下の写真で茶褐色に見えるものが雄しべの葯です。
白い糸状の雌しべが見られるのが雌株です。
雌株の花は、星形の花数個を糸状の雌しべが囲んでいます。
星形の花は虫をおびき寄せるための蜜だけを分泌し、花粉は出しません。
雌しべの先(柱頭)は2裂します。
花後、雌株は背を伸ばし、高さ1~2mほどになります。
果実が熟すと、綿毛が風を受けて飛び種が遠くに運ばれます。
モミジガサ属
モミジガサ
キク目キク科キク亜科モミジガサ属モミジガサ
高さ30~80cmの多年草で、花期は8~9月です。
山地の林内に生えます。
葉には長い柄があり、葉身は掌状に5~7裂して大きいもので長さ20cmほどになります。
頭花は円錐花序につき、長さ約1cmの筒状花5個程度からなります。
筒状花には雄しべが5本、雌しべが1本、花柱が2個あります。(下の写真で雄しべは紫色の部分)
新芽はシドケまたはシトギと呼ばれる山菜です。
葉の形がカエデ(モミジ)に似ていて、傘状になっていることからモミジガサの名前がつきました。
コウモリソウ属
ミミコウモリ
キク目キク科キク亜科コウモリソウ属コモチミミコウモリ
高さ50~100cmの多年草で、花期は7~9月です。林内や林縁に生えます。
葉はコウモリの羽のようで縁には不揃いの鋸歯があります。葉柄の基部が耳状となって茎を抱きます。
頭花は総状花序に多数つき長さ1cmほどです。先が5裂する筒状花です。
コモチミミコウモリ
キク目キク科キク亜科コウモリソウ属コモチミミコウモリ
高さ60~100cmの多年草で、花期は7~9月です。
山地に生えるミミコウモリの変種で、北海道の大雪、日高、夕張、増毛、樺戸の山地に生えます。
葉はコウモリの羽のようで幅20cmくらいです。葉柄の基部が耳状となって茎を抱きます。
花は筒状花で花冠は5裂し、雄しべが5本あります。
葉柄基部にむかごがつくことから、「コモチ」の名前がつきました。
ノボロギク(キオン)属
エゾオグルマ
キク目キク科キク亜科ノボロギク属エゾオグルマ
高さ50cmほどになる多年草で、花期は7~9月です。
青森県以北の海岸の砂地やれき地に生えます。
葉は長楕円形で光沢があり、毛におおわれます。茎の中ほどにつく葉が一番大きく、長さ15cmほどになります。
頭花は径5cmほどで、筒状花を舌状花が囲みます。
しばしば群生します。
花の形を小さい車に見立てたことから、「オグルマ」の名前がつきました。
ハンゴンソウ
キク目キク科キク亜科ノボロギク属ハンゴンソウ
高さ2mほどになる多年草で、花期は7~9月です。
山地の日当たりの良い場所に生えます。
葉は2~3対羽状に深裂し、葉柄基部には1対の耳状葉がつきます。
頭花は大きな花序に多数つき、径2cmほどです。
中心部の筒状花を5~6個の舌状花が囲みます。
葉の形が人の手のようで、死人の魂を呼び戻すように葉先が垂れ下がっていることから、ハンゴンソウ(反魂草)の名前がついたとされています。
シオン属
エゾゴマナ
キク科キク亜科シオン属エゾゴマナ
高いもので1.5mほどになる多年草で、花期は8~10月です。
低地~山地の林縁や草地に生えます。
葉は長楕円形で先は尖り、大きいもので長さ20cmになります。
花は散房状に多数付き、径1.5cm位です。
筒状花の周りを舌状花が囲みます。
芽が出た様子がゴマの若い苗に似ていることから、ゴマナの名前がついたと言われています。
シラヤマギク
キク科キク亜科シオン属シラヤマギク
高いもので1.5mほどになる多年草で、花期は8~10月です。
低地~山地の林縁など日当たりの良い場所に生えます。
全体に粗い毛があり、ざらつく感触があります。
葉は心形~卵状三角形で、下部の葉は長さが20cmほどになります。
頭花は径2cmほどです。
エゾノコンギク
キク科キク亜科シオン属エゾノコンギク
高さ50~100cmの多年草で、花期は8~10月です。低地~山地の草地に生えます。
茎と葉には短剛毛が密生してざらつきます。
葉は長さ4~10cmの長楕円形で下部が少しくびれ、縁に粗い鋸歯があります。
頭花は径2~2.5cmで、筒状花の周りを10~20個の舌状花が囲みます。
ユウゼンギク
キク科キク亜科シオン属ユウゼンギク
ヨーロッパ原産の帰化植物です。
全体がほぼ無毛です。葉は線状楕円形で全縁か低い鋸歯があります。
舌状花はエゾノコンギクよりも多く、20個以上あります。
ヒナギク属
ヒナギク(デージー)(帰)
キク科キク亜科ヒナギク属ヒナギク
高さ15cmほどの多年草で、花期は4~7月です。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、道端や空き地に生えます。
葉は倒卵形~へら形で縁が波打ち、根元に集まってつきます。
頭花は茎頂に1個つき、径4cmほどです。
両性の筒状花群を多数の雌性舌状花が囲みます。
アキノキリンソウ属
アキノキリンソウ
キク科キク亜科アキノキリンソウ属アキノキリンソウ
高さ80cm前後になる多年草で、花期は8~10月です。
野山の日当たりの良い場所に生えます。
葉はおおむね卵状長楕円形で、下部の葉には有翼の柄があります。
頭花は多数付き径1.3cmほどで、筒状花と舌状花からなります。
オオアワダチソウ(帰)
キク科キク亜科アキノキリンソウ属オオアワダチソウ
高さ1mを超える多年草で、花期は7月下旬~9月です。
北アメリカ原産の帰化植物で、道端や空き地、原野に生えます。
長い地下茎で栄養繁殖し、群生します。
葉は線状楕円形で多数付き、長さ10cm前後で鋸歯があります。
多数の頭花が密につき、径6mmほどで筒状化と舌状花からなります。
アズマギク属
ヒメジョオン(帰)
キク科キク亜科アズマギク属ヒメジョオン
高さ30~120cmの2年草で、花期は6~10月です。
北アメリカ原産の帰化植物で、低地~山地の道端や空き地に生えます。
茎は中空で直立し、長毛が散生します。
根出葉は花期には無く、茎葉は長さ5~15cmの長楕円形で先が尖ります。
下部の葉には粗い鋸歯と柄があります。
頭花は径2cmほどで、筒状花群の直径は舌状花よりも短いです。
ハルジオン(帰)
キク科キク亜科アズマギク属ハルジオン
高さ30~80cmの多年草で、花期は5~7月です。
北アメリカ原産の帰化植物で、道端や空き地に生えます。
茎は中空で、軟毛があります。
根出葉はへら形で大きな鋸歯と柄があり、花時も残ります。
茎葉は楕円状披針形で柄が無く、基部は広がり半ば茎を抱きます。
頭花は径2.5cmほどで、筒状花を囲む舌状花は線状です。
蕾の時は枝ごと大きくうなだれます。
ヒメムカシヨモギ(帰)
キク科キク亜科アズマギク属ヒメムカシヨモギ
高さ40~130cmの1~2年草で、花期は8~10月です。
北アメリカ原産の帰化植物で、道端や空き地などに生えます。
下部の葉は線形で全縁、下部の葉は倒披針形で少数の低い鋸歯があります。
径3mmほどの小さい頭花が円錐状に多数付きます。
ヤマハハコ属
ヤマハハコ
キク科キク亜科ヤマハハコ属ヤマハハコ
高さ30~70cmの雌雄異株の多年草で、花期は8~9月です。
低地~高山の日当たりの良い場所に生えます。
茎には灰白色の毛が密生します。
葉はやや厚く、長さ6~9cm、幅1~1.5cmの狭披針形です。
葉の縁は下にめくれ、裏面は綿毛が密生して白いです。
頭花は径7mmほどで筒状花のみからなり、降雪時まで枯れずに残ります。
タカネヤハズハハコ
キク科キク亜科ヤマハハコ属タカネヤハズハハコ
高さ15~30cmの雌雄異株の多年草で、花期は7~8月です。
蛇紋岩地やかんらん岩など、超塩基性のれき地や草地に生えます。
全体が灰白色の綿毛に被われ、くすんだ緑色に見えます。
茎葉は倒披針形で長さ6~10cm、幅1~2cmです。
葉先は尖り、柄が無く基部は茎に流れます。
頭花は筒状花のみからなり、長さ7mmほどです。
アポイ岳のものは葉の先が円みをおびるので、品種アポイハハコと分ける見解もあります。
ウスユキソウ属
エゾウスユキソウ
キク科キク亜科ウスユキソウ属エゾウスユキソウ
高さ15~30cmの多年草で、花期は6月下旬~8月です。
全体に白い綿毛があります。
海岸~亜高山の岩場やその周辺に生えます。
地下茎からロゼット葉と直立する花茎を出します。
茎葉は披針形で10~20枚互生し、裏面は綿毛に被われて白いです。
頭花は筒状花のみからなり、綿毛に被われて真っ白な花弁に見える苞葉に包まれます。
中央は雄性、周囲は雌性の花になります。
別名レブンウスユキソウとも呼ばれます。
ヨモギ属
ヨモギ
キク科キク亜科ヨモギ属ヨモギ
高さ50~100cmの多年草で、花期は8月下旬~10月上旬です。草原や道端に生えます。
葉は羽状に深裂し、裏面には灰白色の綿毛が密生します。
葉の基部には目立つ托葉があります。
花には雌花と両性花があります。1つの頭花の外側に5~6個の雌花、内側に3~4個の両性花がつき、雌花が咲いた後に両性花が開花します。
シロヨモギ
キク科キク亜科ヨモギ属シロヨモギ
高さ20~60cmになる多年草で、花期は8~9月です。海岸の砂地や岩場に生えます。
長い地下茎があり、群生することが多いです。
全体に白い綿毛が密生しているため、白く見えます。
葉は厚く、羽状に深裂して裂片の先は円みをおびます。
頭花は径1cm近くあり、総苞も白い綿毛に包まれています。
オトコヨモギ
キク科キク亜科ヨモギ属オトコヨモギ
高さ50~140cmの多年草で、花期は8~10月です。
低地~山地の明るい場所に生えます。
葉は変異が大きいですが、基本的にくさび形で3~5に浅く裂け、基部に小葉片があります。
花序は分枝して多数の頭花をつけます。頭花は小さく幅1.5mmほどです。
種子が小さく、種子ができない植物だと思われていたことから、オトコヨモギの名前がついたとされています。
ハマオトコヨモギ
キク科キク亜科ヨモギ属ハマオトコヨモギ
高さ40~100cmの多年草で、花期は8~10月です。
海岸の砂地や岩場に生えます。
花茎の葉は羽状に深裂します。
花をつけない枝先には、浅く裂ける大きな葉がロゼット状に多数付き目立ちます。
頭花の幅は約2mmです。
キク属
キクタニギク(アワコガネギク)
キク科キク亜科キク属キクタニギク
高さ30~60cmの多年草で、花期は10月です。
北海道には自生していない種で、岩手県以南に分布します。
頭花は散房状に多数つき、径1.2~1.5cmです。
葉には柄があり、深裂します。
ノコギリソウ属
ノコギリソウ
キク科キク亜科ノコギリソウ属ノコギリソウ
高さ50~100cmの多年草で、花期は7~9月です。
低地~山地の草原に生えます。
茎葉は細かく羽状に中~深裂し、長さ6~10cmです。
茎葉の基部には1~2対の葉片がつきます。
頭花は散房状に多数つき、径7~9mmです。
筒状花を5~7個の舌状花が囲みます。
亜種 キタノコギリソウ
ノコギリソウの一亜種で、花の色や葉の縁の裂け方の変異が大きいです。
高さ30~70cmの多年草で、花期は7~9月です。
海岸~低山の草原に生えます。
茎葉は細かく羽状に浅~深裂し、長さ5~10cmです。基部には1~2対の葉片がつきます。
頭花は散房状に多数つき、径10~15mmです。筒状花を6~8個の舌状花が囲みます。
花の色は白~薄紅色と変異が大きいです。
エゾノコギリソウ
キク科キク亜科ノコギリソウ属エゾノコギリソウ
高さ30~80cmの多年草で、花期は7月下旬~9月です。
海岸や原野に生えます。
茎葉は長楕円形で羽状には裂けません。長さ5cm前後で、縁には鋸歯があります。
茎葉の基部に葉片はありません。
頭花は散房状につき、径2cmほどです。
筒状花を囲む舌状花は、2列に12~20枚並びます。
セイヨウノコギリソウ(帰)
キク科キク亜科ノコギリソウ属セイヨウノコギリソウ
高さ30~80cmの多年草で、花期は6~8月です。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、道端や空き地に生えます。
葉は長さ10cm前後で2~3回羽状に深~全裂し、最終片は糸状になります。
頭花は散房状に密につき、径5mmほどです。
筒状花を5枚ほどの舌状花が囲みます。
ヤブタバコ属
ヤブタバコ
キク科キク亜科ヤブタバコ属ヤブタバコ
高いもので1mほどになる2年草で、花期は8~9月です。
低地~山地の林縁などに生えます。
全体に毛があり、上方で四方に長い枝を出します。
下部の葉は長さ20cmほどになり、長楕円形で基部は翼のある柄となります。
頭花は葉腋につき、径5mmほどです。ほぼ無柄で筒状花のみからなります。
葉がタバコの葉に似ていて藪に生えることから、ヤブタバコの名前がつきました。
ミヤマヤブタバコ
キク科キク亜科ヤブタバコ属ミヤマヤブタバコ
高さ80cm前後になる多年草で、花期は8~9月です。
山地の林縁や草地などに生えます。
下部の葉は長さ20cmほどになり、卵状楕円形で基部はひれとなって柄につながります。
頭花の径は6~10mmで、基部に葉状の苞が何枚もつきます。
頭花がキセルの雁首に似ていることから、ガンクビヤブタバコとも呼ばれています。
コヤブタバコ
キク科キク亜科ヤブタバコ属コヤブタバコ
高いもので1mほどになる2年草で、花期は7月下旬~9月です。山地の林内に生えます。
茎には軟毛が密生し、斜め上方向に何本もの枝を分けます。
頭花は下向きにつき、径15mmほどで柄があります。
オグルマ属
カセンソウ
キク科キク亜科オグルマ属カセンソウ
高さ30~80cmになる多年草で、花期は7~8月です。
海岸草地や山地の日当たりの良い場所に生えます。
葉は楕円状披針形で長さ4~7cmです。硬くざらつき、裏面の脈は隆起します。
頭花の径は3~4cmで、筒状花を舌状花が囲みます。
総苞片は葉状です。
オグルマ
キク科キク亜科オグルマ属オグルマ
高さ20~60cmになる多年草で、花期は7~9月です。
湿った草地に生えます。
葉は楕円状披針形で長さ4~7cm、柔らかくざらつきません。
頭花の径は3~4cmで、筒状花を舌状花が囲みます。
総苞片は長さがほぼ同じで、披針形で先が尖ります。
センダングサ属
タウコギ
キク科キク亜科センダングサ属
高いもので1.5mほどになる1年草です。湿地や水辺に生えます。
葉は対生し、多くは羽状に3~5裂します。
筒状花のみからなる頭花は鐘状で径7~8mm、基部には葉状の苞が何枚かつきます。
アメリカセンダングサ(帰)
キク科キク亜科センダングサ属アメリカセンダングサ
高さ1.5mほどになる1年草で、花期は8~10月です。北アメリカ原産の帰化植物で、低地~山地の湿った場所に生えます。
茎は多く枝分かれし、紫色をおびることが多いです。
葉は羽状複葉で、小葉は3~7枚あります。
筒状花の周りに小さな舌状花があります。
総苞外片は葉状で緑色です。
葉の形が落葉樹のセンダンに似ていることから、センダングサの名前がつきました。
オオハンゴンソウ属
オオハンゴンソウ(帰)
キク科キク亜科オオハンゴンソウ属オオハンゴンソウ
高いもので2mを超える多年草で、花期は8~9月です。
北アメリカ原産の帰化植物で、低地の道端や空き地に生えます。
下部の葉は羽状に5~7深裂し、上部の葉ほど裂け方が小さいです。
頭花は径10cmほどで、中央部に筒状化が盛り上がるように集まり、舌状花がそれを囲みます。
メナモミ属
メナモミ
キク科キク亜科メナモミ属メナモミ
高さ1mほどになる1年草で、花期は8~9月です。
道端や空き地に生えます。
茎には白い軟毛が密に生えます。
葉は三角状卵形で、柄には翼があり鋸歯は不揃いです。
頭花の径は7mmほどで、舌状花と筒状花からなり、苞は蜜腺が生えて粘ります。
ウサギギク属
ウサギギク
キク科キク亜科ウサギギク属ウサギギク
高さ15~40cmの多年草で、花期は7~8月です。
高山のれき地や草地に生えます。
全体に縮毛が密生します。
ウサギの耳に見立てた下部の茎葉はへら形で、長さ10cm前後で対生します。
茎の中部につく葉は小さく、対生ときに互生します。
茎の先に頭花が1個つき径4~4.5cmで、筒状花の周りを舌状花が囲んでいます。
ヒヨドリバナ属
ヨツバヒヨドリ
キク科キク亜科ヒヨドリバナ属ヨツバヒヨドリ
高さ1~1.5mの多年草で、花期は7~9月です。
低山~亜高山の日当たりの良い場所に生えます。
葉は3~5枚輪生し、長楕円形で長いもので20cmになります。鋭い重鋸歯で先が尖り、基部は円形です。
花序は散房状で、頭花は4~6個の筒状花からなります。
ヒヨドリバナ
キク科キク亜科ヒヨドリバナ属ヒヨドリバナ
高さ1~1.5mの多年草で、花期は8~10月です。
低地~山地の林縁や道端に生えます。
葉は倒卵形~披針形で、短い柄があり対生します。
花序は散房状で、頭花は4~6個の筒状花からなります。白色が多いです。
サワヒヨドリ
キク科キク亜科ヒヨドリバナ属サワヒヨドリ
高さ40~90cmの多年草で、花期は8~9月です。低地の水辺や湿地に生えます。
茎は細く縮毛が密生します。
葉はやや厚く、柄が無く対生して3脈が目立つか、3全裂して6枚が輪生状になります。
花序は散房状で、頭花は5個の筒状花からなります。