キク類ミズキ目アジサイ科の植物

ミズキ目

アジサイ科の植物は、世界におよそ9(~14)属230種類あるとされています。

アジサイ科植物は、かつてはユキノシタ科に含まれていました。

しかし分子系統解析の結果、他のユキノシタ科植物とはかなり縁遠いことがわかり、APG分類体系ではミズキ目アジサイ科として位置付けられるようになりました。

アジサイ科植物は、日本に4属30種ほどが自生しています。

北海道に自生するのは、アジサイ属のエゾアジサイ、ツルアジサイ、イワガラミ、ノリウツギです。

このうちイワガラミをイワガラミ属とし、アジサイ属から分ける見解もあります。

アジサイ属

エゾアジサイ

ミズキ目アジサイ科アジサイ属エゾアジサイ

高さ1~1.5mになる落葉低木で、花期は7月です。

山地の林内や谷間など、やや湿った場所に生えます。

エゾアジサイの花
7月24日 厚沢部町

葉は対生し、葉身は長さ10~15cmの卵状楕円形です。

先が細くとがり、縁には粗い鋸歯があります。

エゾアジサイの葉とつぼみ
6月19日 函館山

花序の周りを4枚のがく片がつく装飾花が囲み、中心部には小さな両性花が集まります。

先に装飾花が咲きます。

エゾアジサイの花
7月7日 函館山

7枚のがく片をつけた装飾花

両性花には、花弁とがく片が各5枚、雄しべが10本、雌しべの柱頭が3個あります。

エゾアジサイの花
7月21日 厚沢部町
エゾアジサイ 雄しべと雌しべ
7月11日 函館山
エゾアジサイ 雌しべの柱頭
7月11日 函館山

果実は倒卵形で、長さ約5mmです。9~10月に成熟します。

10月のエゾアジサイ
10月12日 函館山
果実 10月15日 函館山

ツルアジサイ

ミズキ目アジサイ科アジサイ属ツルアジサイ

落葉つる性木本で、花期は6~7月です。

山地の林内に生え、気根があり他の木や岩などに這い登ります。

ツルアジサイ
7月3日 大沼公園

径約3cmの白いがく片が3~5枚ある装飾花と、径約5mmの両性花をつけます。

両性花は花弁とがく片が各5枚ありますが散りやすく、花弁の先端で合着していて、開花直前に帽子を脱ぐように脱落します。

ツルアジサイ
6月15日 大沼公園

雌しべの柱頭は2個(まれに3個)あります。

ツルアジサイの柱頭
7月1日 奥尻町

雄しべの数は15~20です。

7月2日 大沼公園

下の写真は函館山で見つけた飾り花の無い個体です。

飾り花が無いツルアジサイ
装飾花の無い個体 6月26日 函館山

私の持っているどの図鑑にも装飾花の無い個体のことは載っていないのですが、下の写真のように花を拡大して見てもツルアジサイの花と変わらず、ツルアジサイと判断しました。

装飾花の無い個体は函館山でもよく見かけますし、奥尻島で見たこともあるのでそれほど珍しいものでは無いようです。

装飾花の無い花 6月13日 函館山

葉には長い柄があり、対生します。葉身は5~10cmの卵円形です。

ツルアジサイの葉
7月1日 奥尻町

葉の縁には細かい鋸歯があり、先端はとがります。

ツルアジサイの葉
6月15日 大沼公園
ツルアジサイ
6月15日 大沼公園
ツルアジサイのドライフラワー
1月16日 厚沢部町

イワガラミ

ミズキ目アジサイ科アジサイ属イワガラミ

落葉つる性木本で、花期は6月下旬~7月です。

山地の林内に生え、よく他の木にからみつきます。

イワガラミ
7月11日 函館山

葉は対生し、長さ5~12cmの広卵形です。

先はとがり縁には粗い鋸歯があります。

6月28日 大沼公園

多数の両性花と、長さ2~3cmの白い1個のがく片がある装飾花をつけます。

イワガラミの花
7月1日 奥尻町

両性花は花弁とがく片が各5枚ありますが散りやすく、花弁の先端で合着していて、開花直前に脱落します。

雄しべは10本、雌しべの柱頭は4~5個あります。

イワガラミ
7月18日 江差町

装飾花の無い花もあります。

イワガラミ 装飾花無し
7月4日 大沼公園
イワガラミ
7月22日 大沼公園
イワガラミ
7月22日 大沼公園

ノリウツギ

ミズキ目アジサイ科アジサイ属ノリウツギ

高さ2~5mになる落葉樹で、花期は7~8月です。

原野や山地に生えます。

7月22日 大沼公園

円錐花序に長さ約2cmの白いがく片がある装飾花と、径約4mmの両性花多数をつけます。

7月22日 大沼公園
ノリウツギ
7月24日 厚沢部町

花弁は5個、雄しべは10本、雌しべの花柱は3個あります。

ノリウツギ 両性花
7月16日 大沼公園
ノリウツギ 両性花
7月16日 大沼公園
7月22日 大沼公園

葉は長さ6~14cmの広楕円形で、対生ときに3輪生します。

葉の縁には細かい鋸歯があります。

7月4日 大沼公園

樹皮から出る粘液を和紙をすく時の糊に利用したこと、幹や枝が中空になっていることからノリウツギの名前がつきました。

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