ベンケイソウ科の植物は、世界に34属約1400種あるとされています。熱帯~温帯に分布します。
多肉質の葉や茎を持つことで、水の乏しい乾燥した環境に生えている種が多いです。
日本には7属、北海道には6属が自生するとされていますが、山地や高山の岩場に生えている種が多く、なかなかお目にかかる機会がありません。
イワベンケイ属
イワベンケイ
ユキノシタ目ベンケイソウ科クモノスバンダイソウ亜科イワベンケイ属イワベンケイ
高さ10~30cmほどの雌雄異株の多年草で、花期は6~7月です。
高山や海岸の岩場に生えます。
葉は厚く多肉質で、長さ2cmほどで柄がありません。
花は黄色で、雄花で径1cmほどです。雌花はやや赤みをおびた黄色で、雄花より小さいです。
下の写真は花では無く果実です。
上の写真の株は葉が細長くホソバイワベンケイかとも思いましたが、ホソバイワベンケイははっきりとした鋸歯があるとのことなので、イワベンケイと判断しました。
太い根茎から茎を何本も立てて株立ちになります。
マンネングサ属
?(帰)
ユキノシタ目ベンケイソウ科クモノスバンダイソウ亜科マンネングサ属
こちらの花は6月下旬に江差町で撮影したものです。
マンネングサの仲間で間違い無いとは思うのですが、北海道に帰化しているというツルマンネングサは葉3枚が輪生し、花は径1.2cm位とのこと。
こちらの植物は葉が互生しており、花の径も7mmほどなので当てはまりませんでした。
ヨーロッパタイトゴメ(オウシュウマンネングサ)はもっと葉が密に付くようですし、オカタイトゴメ(原産地不明の帰化植物)の可能性が高いかなとは思っています。
ただ手持ちの図鑑にはオカタイトゴメが載っておらず、ちょっと断定することができません。
マンネングサ属は世界に約420種あるとされています。乾燥に強いベンケイソウ科植物なので、外来種が多く野生化しており、植物図鑑に載せるのも限界なのかもしれません。