スプリング・エフィラメル~春の妖精と呼ばれる花々

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落葉広葉樹の林床に雪解けと共に現れ、樹木が芽を出し始めると消えてしまう…スプリング・エフィラメル(春の儚い命)と呼ばれる花々を紹介します。

フクジュソウ

雪が溶けると真っ先に花を咲かせるのはフクジュソウ(キンポウゲ科)です。

フクジュソウ
3月22日 奥尻町
フクジュソウ
4月2日 函館山
フクジュソウ
4月2日 函館山
フクジュソウ
4月2日 函館山

フクジュソウが開花するのは、花粉を媒介する昆虫も現れ始める時期です。

フクジュソウ
3月22日 奥尻町

キクザキイチゲ

フクジュソウに続いて同じキンポウゲ科のキクザキイチゲが咲きます。

キクザキイチゲ
3月30日 奥尻町
キクザキイチゲ
3月30日 奥尻町

花をめいっぱい広げて光を浴びる姿は、フクジュソウと同じです。

キクザキイチゲ
4月6日 奥尻町
4月6日 奥尻町
キクザキイチゲ
3月30日 奥尻町

キンポウゲ科の花ですが、確かにキクのようにも見えます。

キクザキイチゲ
3月30日 奥尻町

花弁に見える白い花びらのようなものは、がく片だということです。

キクザキイチゲアップ
5月15日 俱知安町

群落を作って咲いていることが多い花です。

キクザキイチゲ
4月6日 奥尻町

たまにカタクリも一緒に咲いています。

キクザキイチゲ
4月6日 奥尻町

カタクリ

キクザキイチゲとほぼ同時期咲くのは、カタクリ(ユリ科)です。

カタクリ
4月13日 奥尻町

カタクリは下向きに咲く花です。下向きの花を得意とするハナバチの来訪を待っているのでしょう。

カタクリ
4月6日 奥尻町

咲きかけの花もかわいいですね。

カタクリ
4月6日 奥尻町

群落を作って咲きます。

カタクリ
4月6日 奥尻町

こちらはつぼみです。
カタクリは種子が発芽してから開花するのに、平均8年かかるそうです。

カタクリのつぼみ
4月6日 奥尻町

白い個体も見つけました。
白いカタクリが出現する確率は数万分の1といわれており、見つけられたらすごくラッキーです。

白いカタクリ
4月13日 奥尻町

エゾエンゴサク

エゾエンゴサク(ケシ科)はカタクリとほぼ同時期、少し湿った場所に咲く花です。

エゾエンゴサク
4月20日 奥尻町

エゾエンゴサクの名前は、北海道(蝦夷)に生えることと、地中の塊茎が漢方薬の「延胡索」に似ていることから付けられたそうです。

エゾエンゴサク
4月5日 奥尻町

沢の近くなど、湿った場所でよく見かける花です。

エゾエンゴサク
4月20日 奥尻町

白色や紫色の個体もあります。
色の変異が多い花です。

エゾエンゴサク白色
5月9日 真狩村
エゾエンゴサク紫
5月3日 奥尻町
エゾエンゴサク
5月9日 真狩村

エンレイソウの仲間

エンレイソウ

エンレイソウ(シュロソウ科)はエゾエンゴサクよりも少し後に咲く花です。

4月26日 奥尻町

輪生する3枚の葉が特徴です。

エンレイソウ
4月13日 奥尻町
エンレイソウ
4月26日 奥尻町

ミヤマエンレイソウ

こちらのミヤマエンレイソウは5月下旬、北海道真狩村にて撮影しました。

エンレイソウとほぼ同時期に咲く花ですが、羊蹄山のある真狩村は積雪量が多く花の開花が遅れるようです。

ミヤマエンレイソウ
5月29日 真狩村

オオバナノエンレイソウと比べて、白い花弁の先が尖っているのが特徴です。

ミヤマエンレイソウ
5月29日 真狩村

横を向いて咲いていることが多いです。

ミヤマエンレイソウ
5月29日 真狩村
ミヤマエンレイソウ
5月29日 真狩村

オオバナノエンレイソウ

オオバナノエンレイソウもエンレイソウとほぼ同時期に開花します。

こちらの写真は4月下旬、北海道せたな町にて撮影しました。スマホカメラで撮影したので少し画像が悪いです。

ミヤマエンレイソウと比べて、花弁が太くてふっくらした印象のエンレイソウです。

オオバナノエンレイソウ
4月29日 せたな町

群落を作って咲いていました。

オオバナノエンレイソウ群落
4月29日 せたな町
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