キク類ナス目ヒルガオ科の植物

ナス目

ヒルガオ科の植物は、世界に約58属1900種あるとされています。

食用となるサツマイモや、観賞用として栽培されるアサガオ(いづれもサツマイモ科)が有名です。

道内には、ヒルガオの仲間やネナシカズラなど2属5種ほどのヒルガオ科植物が自生しています。

ヒルガオ属

ヒルガオ

ナス目ヒルガオ科ヒルガオ属ヒルガオ

つる性の多年草で、花期は7~8月です。

野山の日当たりの良い場所や、空き地などに生えます。

ヒルガオ
7月13日 江差町

茎は他のものに巻き付いて伸び、長さは1m以上になります。

ヒルガオの茎と葉
7月13日 江差町

葉は長さ5~10cmの鉾(ほこ)形で、基部は心形で長い柄があります。

ヒルガオの葉
8月8日 江差町

花は葉と対生状に1個ずつつき、朝開いて夕方閉じます。

花冠は漏斗状で長さ5~6cmです。

ヒルガオ
7月18日 江差町
ヒルガオ
8月1日 江差町

がくは先が5裂しますが、卵形の大きな苞に隠れて見えにくいです。

ヒルガオ
7月18日 江差町
ヒルガオの苞
花冠と苞(ほう)
ヒルガオのがく
苞(ほう)の下にがく

雄しべは5本、雌しべは1本あります。

ヒルガオの雄しべと雌しべ
おしべとめしべ
7月8日 江差町

ハマヒルガオ

ナス目ヒルガオ科ヒルガオ属ハマヒルガオ

つる性の多年草で、花期は6~8月です。

海岸の砂地に生えます。

ハマヒルガオ
6月5日 江差町

茎が地表や地中に長く伸び、群生していることが多いです。

ハマヒルガオ
6月29日 江差町

花冠はやや五角形の漏斗状で、径と長さは5cmほどです。

雄しべは5本、雌しべは1本あります。

ハマヒルガオの花
6月29日 江差町

苞はがく片とほぼ同じ長さで、がく片は隠れて見えづらいです。

ハマヒルガオの苞とがく片
6月29日 江差町

葉は長さ2~3cm、幅4cmほどの腎円形で長い柄があり、厚く光沢があります。

ハマヒルガオの葉
6月24日 乙部町
ハマヒルガオの葉
7月20日 江差町

ヒロハヒルガオ

ナス目ヒルガオ科ヒルガオ属ヒロハヒルガオ

つる性の多年草で、花期は6~8月です。

低地~山地の陽当たりの良い場所に生えます。

ヒロハヒルガオ
7月22日 大沼公園

葉は三角状鉾(ほこ)形で長さ4~8cmです。先は尖り基部は心形で長い柄があります。

ヒロハヒルガオ
7月22日 大沼公園
ヒロハヒルガオ
7月16日 大沼公園

花は白色で稀にピンク色のものもあるようです。

雄しべは5本、雌しべは1本あります。

ヒロハヒルガオ
7月16日 大沼公園

花の形は漏斗状ですが、下の写真の花などは5枚の花弁が合着したように見えます。

ヒロハヒルガオ
7月22日 大沼公園

花の基部には三角形の苞葉ががくを隠すようにつきます。

ヒロハヒルガオ 苞葉
7月22日 大沼公園
ヒロハヒルガオ
7月22日 大沼公園
8月2日 大沼公園
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