ヒルガオ科の植物は、世界に約58属1900種あるとされています。
食用となるサツマイモや、観賞用として栽培されるアサガオ(いづれもサツマイモ科)が有名です。
道内には、ヒルガオの仲間やネナシカズラなど2属5種ほどのヒルガオ科植物が自生しています。
ヒルガオ属
ヒルガオ
ナス目ヒルガオ科ヒルガオ属ヒルガオ
つる性の多年草で、花期は7~8月です。
野山の日当たりの良い場所や、空き地などに生えます。
茎は他のものに巻き付いて伸び、長さは1m以上になります。
葉は長さ5~10cmの鉾(ほこ)形で、基部は心形で長い柄があります。
花は葉と対生状に1個ずつつき、朝開いて夕方閉じます。
花冠は漏斗状で長さ5~6cmです。
がくは先が5裂しますが、卵形の大きな苞に隠れて見えにくいです。
雄しべは5本、雌しべは1本あります。
ハマヒルガオ
ナス目ヒルガオ科ヒルガオ属ハマヒルガオ
つる性の多年草で、花期は6~8月です。
海岸の砂地に生えます。
茎が地表や地中に長く伸び、群生していることが多いです。
花冠はやや五角形の漏斗状で、径と長さは5cmほどです。
雄しべは5本、雌しべは1本あります。
苞はがく片とほぼ同じ長さで、がく片は隠れて見えづらいです。
葉は長さ2~3cm、幅4cmほどの腎円形で長い柄があり、厚く光沢があります。
ヒロハヒルガオ
ナス目ヒルガオ科ヒルガオ属ヒロハヒルガオ
つる性の多年草で、花期は6~8月です。
低地~山地の陽当たりの良い場所に生えます。
葉は三角状鉾(ほこ)形で長さ4~8cmです。先は尖り基部は心形で長い柄があります。
花は白色で稀にピンク色のものもあるようです。
雄しべは5本、雌しべは1本あります。
花の形は漏斗状ですが、下の写真の花などは5枚の花弁が合着したように見えます。
花の基部には三角形の苞葉ががくを隠すようにつきます。