ナデシコ目ヒユ科の植物

ナデシコ目

ヒユ科の植物は、世界に約170属2200種ほどあるとされています。

最新のDNA分析による分類(APG)により、かつてはアカザ科独立していた植物がヒユ科とされ、ヒユ科は以前の3倍ほどの種を含む大きな科となりました。

観賞用に栽培されるケイトウや、食用とされるホウレンソウ(旧アカザ科)はヒユ科植物です。

日本に自生するヒユ科植物は、7属20種ほどになります。

北海道には能取湖の大群落が有名なアッケシソウ(サンゴソウ)を始め、4属6種ほどが自生します。

ヒユ科植物はほとんどが風媒花で、目立たない花を咲かせます。

アカザ属

アカザ

ナデシコ目ヒユ科アカザ属アカザ

高さ50~150cmになる大型の1年草で、花期は8~9月です。

道端や空き地に生えます。

古い時代に中国から渡来したといわれています。

アカザ
6月23日 江差町

葉は長い柄があり、互生します。

葉身は長さ3~6cmの三角状卵形で、基部は広いくさび型です。

アカザの葉
8月23日 江差町

花は短い穂に密につき、径2mmほどです。

白い粉状の毛に被われ、花被片(がく片)と雄しべは5個あります。

花弁はありません。

アカザの花
9月13日 江差町

若い葉の基部周辺には、赤い粉粒が密につきます。

この赤い部分がアカザの名前の由来となったようです。

アカザ中央部
6月23日 江差町
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