バラ類バラ目イラクサ科の植物

バラ目

イラクサ科の植物は、世界に約55属1500種あるとされています。

同じバラ科の中では、クワ科と近縁な関係にあるそうです。

イラクサ科の植物で日本に自生するものは、約13属60種です。

その中でも北海道に自生するものは、5属13種ほどになります。

ヤブマオ(カラムシ)属

アカソ

バラ目イラクサ科ヤブマオ属アカソ

高さ50~80cmの多年草で、花期は7~8月です。

低山の湿った場所に生えます。

アカソの群落
7月21日 江差町

茎と葉柄、花序の軸が赤褐色です。

アカソ
8月4日 江差町

上部の葉腋に雌花序、下部の葉腋に雄花序がつきます

アカソ
雌花序 8月4日 江差町

雌花序では、雌花が集まって赤みを帯びた球形になり、花軸に並びます。

アカソの雌花
雌花序 8月4日 江差町
アカソ雌花
雌花序 7月25日 函館山
アカソ雄花
雄花序 7月25日 函館山
アカソ雄花
雄花序 7月25日 函館山

葉は3本の葉脈が目立ちます

アカソの葉
7月24日 厚沢部町
アカソの葉
7月7日 函館山

葉には柄があって対生します

アカソの葉
7月24日 厚沢部町

アカソの「ソ」とは麻のことで、赤みを帯びているアサの意味からアカソと名付けられましたが、アサの仲間ではありません。

ウワバミソウ属

ヤマトキホコリ

バラ目イラクサ科ムウワバミソウ属ヤマトキホコリ

茎が斜上し、上部が水平になって高さ20~40cmになる多年草です。

低山の湿った場所に生え、花期は7~8月です。

葉は柄が無く互生します。

ヤマトキホコリ
7月19日 厚沢部町

葉腋に小さな花が密集して球状の花序になり、時に長さ2~3cmの柄を出して雄花の花序がつきます。

ヤマトキホコリの花
8月19日 厚沢部町

ムカゴイラクサ属

ミヤマイラクサ

バラ目イラクサ科ムカゴイラクサ属ミヤマイラクサ

高さ40~90cmになる多年草で、花期は7月下旬~9月上旬です。

茎や葉に刺毛があり、触れると痛く皮膚が炎症を起こします。

ミヤマイラクサ雄花
7月24日 厚沢部町

茎頂部に細い雌花序が、その下に分枝する雄花序がつきます。

ミヤマイラクサ
7月24日 厚沢部町

雄花には小さな花被片が5個、雄しべが5個あります。

低山の林内の湿った場所に生え、北海道では道南地方にのみ分布します。

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