バラ類フトモモ目ミソハギ科の植物

フトモモ目

ミソハギ科の植物は、世界に約30属620種ほどあるとされています。

木本と草本があり、木本は熱帯に、草本は湿地に生育するものが多いようです。

観賞用に栽培されるサルスベリ(サルスベリ属)や、果実を食用にするザクロ(ザクロ属)もミソハギ科の植物です。

日本に自生するミゾハギ科植物は、7属16種ほどになります。

このうち北海道に自生するのは、ミゾハギ属のエゾミソハギ、キカシグサ属のキカシグサ、ヒシ属のヒシです。

ミソハギ属

エゾミソハギ

フトモモ目ミソハギ科ミソハギ属エゾミソハギ

高さ50~150cmの多年草で、花期は7月中旬~8月です。

低地の湿地や水辺に生えます。

エゾミソハギ
8月2日 大沼公園
エゾミソハギ
7月22日 大沼公園
エゾミソハギ
7月23日 乙部町

葉は披針形~広披針形です。基本的には対生しますが、3輪生していることもあります。

7月22日 大沼公園

花は穂状に多数つき、径2cmほどの大きさです。

エゾミソハギの花序
8月17日 江差町

花弁が6枚、雄しべが12本、雌しべが1本あります。

12本の雄しべのうち、6本は長く6本は短いです。

エゾミソハギの花
8月17日 江差町

梅沢俊著の「新北海道の花」によると、雌しべの長さには3通りあるとのことです。3タイプの花を探してみました。

1.雌しべの長さが長いタイプ

雌しべが雄しべより長く突き出ています。見える雄しべの数は6本前後です。

エゾミソハギ
7月22日 大沼公園
エゾミソハギ
7月22日 大沼公園

2.雌しべの長さが中くらいのタイプ

長い雄しべ6本(葯の色は黒)と短い雄しべ6本(葯の色は黄)の中間に、雌しべの花柱が突き出ています。

エゾミソハギ
8月2日 大沼公園

3.雌しべの長さが短いタイプ

6本の長い雄しべと6本のやや短い雄しべ、それらの雄しべより短い雌しべです。

エゾミソハギ
8月2日 大沼公園
エゾミソハギ
8月2日 大沼公園
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