ミツガシワ科の植物は、世界に5属約60種あるとされています。
湿地または水中に生育する草本で、日本にはミツガシワ属、イワイチョウ属、アサザ属の3属が分布します。
北海道内には、ミツガシワとイワイチョウの2種が自生します。
ミツガシワ属
ミツガシワ
キク目ミツガシワ科ミツガシワ属ミツガシワ
高さ20~40cmになる多年草で、花期は6~7月です。
浅い沼や池に生え、太い根茎が沼底を這います。
葉は長い葉柄の先につき、3出複葉です。小葉は長楕円形~卵状楕円形で、長さ5~10cmです。
花茎の上部が水面から出て、長さ10cmほどの花序となります。
花冠の先は5裂して、径1.5cmほどです。内面に白毛が密生しています。長花柱花と短花柱花があります。
果実は球形でつやがあり、径7mmほどです。
イワイチョウ属
イワイチョウ
キク目ミツガシワ科イワイチョウ属イワイチョウ
高さ15~30cmの多年草で、花期は6月下旬~8月です。
亜高山~高山の湿地に生えます。
イチョウのような葉は根元から出、幅の方が大きい腎円形で基部は心形です。多肉質で光沢があり、縁には細かい鋸歯があります。
花は集散状につき、花冠は5裂して裂片の縁は波打ちます。花によって雄しべと雌しべの長さが逆転します。