キク類キク目ミツガシワ科の植物

キク目

ミツガシワ科の植物は、世界に5属約60種あるとされています。

湿地または水中に生育する草本で、日本にはミツガシワ属、イワイチョウ属、アサザ属の3属が分布します。

北海道内には、ミツガシワとイワイチョウの2種が自生します。

ミツガシワ属

ミツガシワ

キク目ミツガシワ科ミツガシワ属ミツガシワ

高さ20~40cmになる多年草で、花期は6~7月です。

浅い沼や池に生え、太い根茎が沼底を這います。

7月15日 神仙沼

葉は長い葉柄の先につき、3出複葉です。小葉は長楕円形~卵状楕円形で、長さ5~10cmです。

8月5日 神仙沼

花茎の上部が水面から出て、長さ10cmほどの花序となります。

6月27日 神仙沼
6月27日 神仙沼

花冠の先は5裂して、径1.5cmほどです。内面に白毛が密生しています。長花柱花と短花柱花があります。

7月15日 神仙沼

果実は球形でつやがあり、径7mmほどです。

7月15日 神仙沼

イワイチョウ属

イワイチョウ

キク目ミツガシワ科イワイチョウ属イワイチョウ

高さ15~30cmの多年草で、花期は6月下旬~8月です。

亜高山~高山の湿地に生えます。

イチョウのような葉は根元から出、幅の方が大きい腎円形で基部は心形です。多肉質で光沢があり、縁には細かい鋸歯があります。

7月17日 雨竜沼湿原

花は集散状につき、花冠は5裂して裂片の縁は波打ちます。花によって雄しべと雌しべの長さが逆転します。

7月17日 雨竜沼湿原
7月17日 雨竜沼湿原
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