メギ科の植物は世界に約14属約700種あるとされ、ミヤオソウ亜科、ナンテン亜科、メギ亜科の3亜科に分けられています。
日本に自生するメギ科植物は、6属20種ほどです。
このうち北海道に自生するのは、5属6種ほどになります。メギ属のヒロハノヘビノボラズのみが落葉低木で、他は草本です。
冬に赤くて丸い実をつけるナンテンは、中国原産のメギ科植物です。
サンカヨウ属
サンカヨウ
キンポウゲ目メギ科ミヤオソウ亜科サンカヨウ属サンカヨウ
高さ30~60cmの多年草で、花期は5~6月です。
山地の湿った場所に生えます。
花は3~10個つき、径2cmほどの大きさです。
花弁は6枚、雄しべも6本です。
こちらの写真はつぼみです。
フキのような大きな葉が2枚つき、下の葉は大きなもので30cmほどになります。
7月上旬になると、青い実をつけます。
メギ属
ヒロハノヘビノボラズ
キンポウゲ目メギ科メギ亜科メギ属ヒロハノヘビノボラズ
高さ1~3mの落葉低木で、山地の落葉広葉樹林内や蛇紋岩地帯に生えます。
葉は倒卵形~長楕円形で長さ3~10cmです。縁には小さな刺状の鋸歯があります。
葉は短枝の先に互生し、集まって輪生状につきます。
花は径1cmほどの黄色の花で、5~6月に開花します。花弁とがく片がそれぞれ6枚、雄しべが6個、雌しべは1個あります。
果実は楕円形で、長さ約1cmです。9~10月に赤く熟します。
枝の節には3本束になったトゲがあり、蛇でものぼれないだろうということから、ヘビノボラズの名前がついたとされています。
北海道奥尻島の観光名所、なべつる岩の上に生えているのがヒロハノヘビノボラズです。
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