キンポウゲ目メギ科の植物

キンポウゲ目

メギ科の植物は世界に約14属約700種あるとされ、ミヤオソウ亜科、ナンテン亜科、メギ亜科の3亜科に分けられています。

日本に自生するメギ科植物は、6属20種ほどです。

このうち北海道に自生するのは、5属6種ほどになります。メギ属のヒロハノヘビノボラズのみが落葉低木で、他は草本です。

冬に赤くて丸い実をつけるナンテンは、中国原産のメギ科植物です。

サンカヨウ属

サンカヨウ

キンポウゲ目メギ科ミヤオソウ亜科サンカヨウ属サンカヨウ

高さ30~60cmの多年草で、花期は5~6月です。

山地の湿った場所に生えます。

サンカヨウ
5月3日 奥尻町

花は3~10個つき、径2cmほどの大きさです。

サンカヨウ
5月3日 奥尻町
サンカヨウ
5月3日 奥尻町

花弁は6枚、雄しべも6本です。

サンカヨウ花
5月3日 奥尻町

こちらの写真はつぼみです。

サンカヨウつぼみ
5月3日 奥尻町

フキのような大きな葉が2枚つき、下の葉は大きなもので30cmほどになります。

サンカヨウ葉
5月3日 奥尻町

7月上旬になると、青い実をつけます。

サンカヨウ実
7月8日 奥尻町

メギ属

ヒロハノヘビノボラズ

キンポウゲ目メギ科メギ亜科メギ属ヒロハノヘビノボラズ

高さ1~3mの落葉低木で、山地の落葉広葉樹林内や蛇紋岩地帯に生えます。

ヒロハノヘビノボラズ
5月16日 大沼公園
5月24日 大沼公園
ヒロハノヘビノボラズ
10月12日 大沼公園

葉は倒卵形~長楕円形で長さ3~10cmです。縁には小さな刺状の鋸歯があります。

刺状の鋸歯のある葉
5月16日 大沼公園

葉は短枝の先に互生し、集まって輪生状につきます。

輪生状に生える葉
5月16日 大沼公園

花は径1cmほどの黄色の花で、5~6月に開花します。花弁とがく片がそれぞれ6枚、雄しべが6個、雌しべは1個あります。

ヒロハノヘビノボラズの花
5月16日 大沼公園
ヒロハノヘビノボラズの花
5月19日 函館山
ヒロハノヘビノボラズの花
5月19日 函館山
ヒロハノヘビノボラズ
花後 6月4日 大沼公園
ヒロハノヘビノボラズ
6月20日 大沼公園
ヒロハノヘビノボラズ
6月20日 大沼公園
ヒロハノヘビノボラズ果実
8月2日 大沼公園
8月29日 大沼公園
9月9日 大沼公園
ヒロハノヘビノボラズ
9月17日 大沼公園
9月23日 大沼公園

果実は楕円形で、長さ約1cmです。9~10月に赤く熟します。

ヒロハノヘビノボラズの実
10月12日 大沼公園

枝の節には3本束になったトゲがあり、蛇でものぼれないだろうということから、ヘビノボラズの名前がついたとされています。

ヒロハノヘビノボラズの実
3月22日 奥尻町

北海道奥尻島の観光名所、なべつる岩の上に生えているのがヒロハノヘビノボラズです。

なべつる岩
なべつる岩

コメント

タイトルとURLをコピーしました