ツゲ科の植物は、世界に7属約120種あるとされています。
このうち日本に自生するのはツゲ属とフッキソウ属の2属で、いづれも木本植物です。
北海道に自生するのはフッキソウのみで、クサツゲやチョウセンヒメツゲが公園樹等として植栽されています。
ツルツゲやハイイヌツゲといった植物も北海道に自生しますが、ツゲ科では無くモチノキ目モチノキ科の植物になります。
フッキソウ属
フッキソウ
ツゲ目ツゲ科フッキソウ属フッキソウ
高さ20-30cmになる草本状の常緑低木で、花期は5~6月です。
低地~山地の樹林下に生えます。
地中に伸びる茎から地上茎を何本も出して群生します。
葉はやや輪生状に付き、長さ4~5cmで厚く光沢があります。
花は穂状につき、上部は雄花で薄桃色のがく片が4枚、雄しべが4本あります。
基部に少数の雌花があって2裂した柱頭が見えます(ピンク矢印先)。
フッキソウは富貴草と書き、葉が常緑でよく生長することからついた名前だそうです。
果実は球形で白く、径1cmくらいになります。