キブシ科の植物は世界に1属8種ほどあり、東ヒマラヤ~東アジアに分布しているそうです。
日本に自生するのはキブシ属のキブシのみで、北海道西南部から本州、四国、九州、小笠原諸島にまで分布します。
キブシには変種や品種が数多くあり、それらも含めると日本全国に7~8種のキブシがあるそうです。
キブシ属
キブシ
バラ類ミツバウツギ目キブシ科キブシ属キブシ
高さ3~5mほどになる落葉樹で、花期は4~5月です。
北海道では渡島半島のみに自生し、山地の明るい場所に生えます。
花は雌雄異株で、長さ4~10cmの下垂した花穂につきます。
花弁とがく片は各4枚、雄しべが8本、雌しべが1本あります。
葉は互生し、卵形~卵状楕円形で長さ6~12cmです。
基部はやや円く、鋸歯があり先は尖ります。
果実は長さ約8mmの広楕円形で、10月に成熟します。
昔、ヌルデの葉の虫こぶからフシという染料を得てお歯黒を作っていましたが、キブシの実からその代用品となる黒い染料が採れるそうです。このことからキブシの名前がつきました。