マタタビ科の植物は、世界に3属約360種あるとされています。
日本には2属6種ほどが自生します。
北海道に自生するのは、マタタビ属のマタタビ、ミヤママタタビ、サルナシの3種です。
果物として栽培されるキウイフルーツも、マタタビ科マタタビ属の植物です。
マタタビ属
マタタビ
ツツジ目マタタビ科マタタビ属マタタビ
山林中に生える落葉つる性木本で、花期は7月です。
雄株と両性株があります。
雄株は雄しべだけを持つ雄花を、両性株は雄しべと雌しべ両方を持つ両性花をつけます。
花弁は5枚で、花の径は約3cmになります。
雄しべは多数あり、葯の色は黄色です。
葉は互生し、卵形で長さ6~12cm、先は尖り縁には鋸歯があります。
初夏の花期になると、葉の一部または全部が白くなるものが現れます。
果実は長楕円形で先が尖り、2.5~3cmの大きさです。
9~10月に黄緑色~オレンジ色に熟します。
熟した果実は食用になります
マタタビの名前は、アイヌ語のマタタムブからきたとされています。
猫の大好物としても知られていおり、ネコ科の動物はマタタビに強い反応を示すそうです。
サルナシ(コクワ)
ツツジ目マタタビ科マタタビ属サルナシ
山林中に生える落葉つる性木本で、花期は6月下旬~7月上旬です。
花は雄花と両性花があり、径1.5~2cmです。
花弁は5枚で雄しべは多数あり、雄しべの葯は黒紫色です。
サルナシの両性花
サルナシの雄花
葉は互生し、長さ5~12cmです。質はやや厚く、光沢があります。
葉柄は長く、赤茶色です。
葉は楕円形~広楕円形で先は尖り、基部は円~やや心形です。
縁には刺状の鋸歯があります。
果実は広楕円形で長さ約2cmです。
キウイフルーツを無毛にして小さくしたような見た目で食用になり、味もキウイと似ています。
果実は熟しても淡い黄緑色です。