キク類ツツジ目マタタビ科の植物

ツツジ目

マタタビ科の植物は、世界に3属約360種あるとされています。

日本には2属6種ほどが自生します。

北海道に自生するのは、マタタビ属のマタタビ、ミヤママタタビ、サルナシの3種です。

果物として栽培されるキウイフルーツも、マタタビ科マタタビ属の植物です。

マタタビ属

マタタビ

ツツジ目マタタビ科マタタビ属マタタビ

山林中に生える落葉つる性木本で、花期は7月です。

雄株と両性株があります。

7月19日 厚沢部町
マタタビ
7月7日 函館市
7月11日 函館山

雄株は雄しべだけを持つ雄花を、両性株は雄しべと雌しべ両方を持つ両性花をつけます。

花弁は5枚で、花の径は約3cmになります。

雄しべは多数あり、葯の色は黄色です。

マタタビの雄花
雄花 7月7日 函館山
マタタビ 両性花
両性花 7月11日 函館山
マタタビ 両性花
両性花 7月11日 函館山

葉は互生し、卵形で長さ6~12cm、先は尖り縁には鋸歯があります。

マタタビの葉
7月11日 函館山

初夏の花期になると、葉の一部または全部が白くなるものが現れます。

マタタビの葉
7月7日 函館市
マタタビの葉(秋)
10月3日 厚沢部町

果実は長楕円形で先が尖り、2.5~3cmの大きさです。

9~10月に黄緑色~オレンジ色に熟します。

マタタビの果実
10月3日 厚沢部町

熟した果実は食用になります

マタタビの名前は、アイヌ語のマタタムブからきたとされています。

猫の大好物としても知られていおり、ネコ科の動物はマタタビに強い反応を示すそうです。

サルナシ(コクワ)

ツツジ目マタタビ科マタタビ属サルナシ

山林中に生える落葉つる性木本で、花期は6月下旬~7月上旬です。

サルナシ
6月22日 奥尻町

花は雄花と両性花があり、径1.5~2cmです。

花弁は5枚で雄しべは多数あり、雄しべの葯は黒紫色です。

サルナシの両性花

サルナシの両性花

サルナシの雄花

サルナシの雄花

葉は互生し、長さ5~12cmです。質はやや厚く、光沢があります。

サルナシの葉
7月25日 函館山

葉柄は長く、赤茶色です。

サルナシの葉
6月22日 奥尻町

葉は楕円形~広楕円形で先は尖り、基部は円~やや心形です。

縁には刺状の鋸歯があります。

サルナシ
6月26日 函館市

果実は広楕円形で長さ約2cmです。

サルナシの果実
7月1日 奥尻町

キウイフルーツを無毛にして小さくしたような見た目で食用になり、味もキウイと似ています。

サルナシ果実
7月25日 函館山
サルナシ果実
7月25日 函館山

果実は熟しても淡い黄緑色です。

サルナシの果実(冬)
11月17日 厚沢部町
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