キク類ツツジ目ツリフネソウ科の植物

ツツジ目

ツリフネソウ科の植物は、世界に2属約1000種あるとされています。

旧分類ではフウロソウ目に入れられていたツリフネソウ科ですが、現在のAPG分類体系ではツツジ目になりました。

ツリフネソウ科はほとんどがツリフネソウ属で、園芸種として植栽されるホウセンカが有名です。

日本には、変種や品種も含め6種ほどが自生しています。

北海道にはツリフネソウとキツリフネ、ツリフネソウの品種シロツリフネ、キツリフネの品種ウスキツリフネが自生します。

ツリフネソウ属

ツリフネソウ

ツリフネソウ科ツリフネソウ属ツリフネソウ

高さ40~80cmの1年草で、花期は7~9月です。

低地~山地の湿った場所に生えます。

ツリフネソウ群落
8月23日 厚沢部町

茎は赤みをおび分枝し、節が膨らんでいます。

茎の先端部から細い柄が伸び、長さ4cm前後の船形の花がぶら下がります。

ツリフネソウの花横写真
8月23日 厚沢部町

花弁とがく片が各3個あり、下部のがく片が筒状となって渦巻いた距となります。

雄しべは5個あります。

ツリフネソウの花
8月23日 厚沢部町

葉は互生し、葉身は長さ5~13cmの菱状楕円形で、先がとがり縁に鋸歯があります。

ツリフネソウの葉
8月23日 厚沢部町

長さ2cm前後の蒴果をつけ、触れると弾けます。

果実をつけたツリフネソウ
10月3日 厚沢部町
ツリフネソウの果実
10月3日 厚沢部町

キツリフネ

ツリフネソウ科ツリフネソウ属キツリフネ

高さ70cmほどになる多年草で、花期は7~9月です。

低地~山地の湿った場所に生えます。

キツリフネ
7月21日 函館山

長さ3~4cmの舟形の花が、葉腋から出る柄にぶら下がるようにつきます。

花弁は3個あり、下の2個が大きく、内側に赤い斑点があります。

キツリフネの花正面
9月12日 厚沢部町

がく片も3個あり、1個が袋状になって先が長い距となり、ゆるく下に曲がります。

キツリフネの花
9月12日 厚沢部町
キツリフネの花
7月21日 函館山

葉は長卵形で柔らかく、縁に浅い鋸歯があります。

キツリフネの葉
7月21日 函館山
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