ミカン科の植物は世界に154属約2100種あるとされています。
北海道内には、キハダ(キハダ属)・サンショウ(サンショウ属)・ツルシキミ(ミヤマシキミ属)が自生し、いずれも木本植物です。
ミヤマシキミ属
ツルシキミ
ムクロジ目ミカン科ミヤマシキミ属ツルシキミ
山地の樹林下に生える常緑樹で、花期は4~5月です。多雪地帯に自生するとされています。
茎は長く地面を這って斜上し、高さ50cmほどになります。
葉は披針状長楕円形で、長さ4~9cmです。鋸歯は無く表面は光沢があり、革質です。
葉は互生し、0.5~1cmの柄があります。
雌雄異株で、枝先の円錐花序に径約1cmの花をつけます。
花弁は4枚、雄しべは4本あります。
雌花には1本の雌しべと、退化した4本の雄しべがあります。
果実は径8~10mmの球形で、10月に赤く熟します。
全草にアルカロイドを含み有毒です。