モチノキ科の植物は、世界に1属約400種あるとされています。
北海道内には7種ほどが自生しており、樹高10mほどになる落葉樹アオハダを除けば、全て常緑の低木です。雌雄異株で、赤色や黒色の球形の果実をつけます。
樹皮に粘り気の強い物質を含んでおり、かつてはこれでトリモチを作ったことがモチノキの名前の由来とされています。
モチノキ属
ハイイヌツゲ
モチノキ目モチノキ科モチノキ属ハイイヌツゲ
常緑の低木で、幹は地面を這うように伸び高さ1.5mほどになります。
湿地や山地の明るい所に生え、花期は6~7月です。
葉は互生し、長楕円形で長さ1.5~3cmです。厚みとつやがあり、縁には浅い鋸歯があります。
花は葉腋につきます。雄花は数個がまとまってつき、雌花は1個ずつつきます。
花の径は4mmほどで、がく片、花弁、雄しべは各4個あります。
ヒメモチ
モチノキ目モチノキ科モチノキ属ヒメモチ
高さ30~100cmになる常緑の低木で、花期は5月下旬~7月上旬です。山地の明るい林内に生えます。
葉は互生し、狭披針形で長さ10cmほどです。厚みと光沢があり、縁は全縁か上部に不明瞭な鋸歯があります。
花は葉腋につき、雌花は数個、雄花は多数群がるようにつきます。
がく片、花弁、雄しべは各4個あります。
果実は球形で赤く熟し、径1cmほどです。