ヒガンバナ科の植物は、世界に約77属2100種あるとされています。
日本にはネギ属、ハマオモト属、ヒガンバナ属の3属が分布します。
北海道に自生するヒガンバナ科の植物は、全てネギ属のもので8種ほどです。
食用としては、ニンニク、ニラ、ラッキョウなどの多くのネギ属植物が栽培されています。
観賞用としては美しい花を咲かせるアマリリス、スイセン、タマスダレ、クンシランなどが栽培されています。
ネギ属
ネギ属はかつてはユリ科に分類されていましたが、近年のDNA分析に基づいた新分類体系(APGⅢ)ではヒガンバナ科として位置付けられるようになりました。
アサツキ
キジカクシ目ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属アサツキ
高さ30-50cmの多年草で、花期は6月下旬~7月です。
海岸の岩場や草原に生えます。
葉は円筒形で径4mmほどです。
花は茎頂に球形~半球形の花序を作って密につきます。
花被片は6枚あり、1つの花の長さは1cmほどになります。
雄しべは6本、雌しべは1本あります。
アサツキの名前の由来は、ネギ(葱:ツキ)に対して色が薄い(浅い)ことからだそうです。
ネギと同じく昔から食用とされてきました。
ヒメエゾネギ
キジカクシ目ヒガンバナ科ネギ属ヒメエゾネギ
高さ10~20cmの多年草で、花期は7月~8月です。
日高地方アポイ岳周辺の高山れき地などに生えます。
アサツキよりも茎頂に付く花の数が少なく、花の長さも6-8mmと小さめです。