キジカクシ目ヒガンバナ科の植物

キジカクシ目

ヒガンバナ科の植物は、世界に約77属2100種あるとされています。

日本にはネギ属、ハマオモト属、ヒガンバナ属の3属が分布します。

北海道に自生するヒガンバナ科の植物は、全てネギ属のもので8種ほどです。

食用としては、ニンニク、ニラ、ラッキョウなどの多くのネギ属植物が栽培されています。

観賞用としては美しい花を咲かせるアマリリス、スイセン、タマスダレ、クンシランなどが栽培されています。

ダルマクンシラン
クンシラン属 ダルマクンシラン

ネギ属

ネギ属はかつてはユリ科に分類されていましたが、近年のDNA分析に基づいた新分類体系(APGⅢ)ではヒガンバナ科として位置付けられるようになりました。

アサツキ

キジカクシ目ヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属アサツキ

高さ30-50cmの多年草で、花期は6月下旬~7月です。

海岸の岩場や草原に生えます。

アサツキ
6月28日 奥尻町

葉は円筒形で径4mmほどです。

花は茎頂に球形~半球形の花序を作って密につきます。

アサツキの花
6月28日 奥尻町

花被片は6枚あり、1つの花の長さは1cmほどになります。

雄しべは6本、雌しべは1本あります。

アサツキの花
6月28日 奥尻町

アサツキの名前の由来は、ネギ(葱:ツキ)に対して色が薄い(浅い)ことからだそうです。

ネギと同じく昔から食用とされてきました。

アサツキ
6月5日 江差町

ヒメエゾネギ

キジカクシ目ヒガンバナ科ネギ属ヒメエゾネギ

高さ10~20cmの多年草で、花期は7月~8月です。

日高地方アポイ岳周辺の高山れき地などに生えます。

ヒメエゾネギ
6月12日 アポイ岳

アサツキよりも茎頂に付く花の数が少なく、花の長さも6-8mmと小さめです。

ヒメエゾネギ
6月12日 アポイ岳
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