イワウメ科の植物は、世界に6属12種ほどが分布します。
日本には、イワウメ属、イワカガミ属、イワウチワ属の3属が自生しています。
近年の分子系統解析では、イワウメ科はエゴノキ科と近縁であることが分かってきています。
参考図書 「新維管束植物分類表」米倉浩司 「新北海道の花」梅沢俊 ほか
イワウメ属
イワウメ
ツツジ目イワウメ科イワウメ属
草のように見える常緑の小低木で、花期は6~7月です。
高山のれき地や岩地に生えます。
幹や枝が分枝しながら地面を這い、マット状に広がったりクッション状の株をつくります。

ウメに似た花は1~3cmの柄に上向きにつきます。
花冠は花弁状に5裂し径1.5cmほどです。
がく片と雄しべは5個あります。

葉はへら形で長さ1cmほど、革質で厚く光沢があります。

蒴果はほぼ球状で、長さ3mmほどになります。
イワカガミ属
イワカガミ
ツツジ目イワウメ科イワカガミ属
高さ10~20cmの多年草で、花期は5月下旬~6月です。

山地の岩場やその周辺に生えます。


長い柄のある葉が根元に集まります。

葉身は基部がくびれた円形で長さ3~6cmです。厚くて光沢があり、縁にやや尖った大きな鋸歯があります。

花は茎頂に数個つきます。

花冠は5裂して裂片の先は細かく裂けます。



