キク科の植物は世界に約1600属25000種あり、このうちセンボンヤリ亜科のものは約46属630種あるとされています。
日本に自生するキク科植物は4亜科に分かれますが、そのうち最も種数が少ないのがセンボンヤリ亜科です。センボンヤリ(センボンヤリ属)とノブキ(ノブキ属)のみになります。
海外産のものでは、花束によく入っているガーベラ(アフリカセンボンヤリ)が、センボンヤリ亜科ゲルベラ属です。
ノブキ属
ノブキ
キク科センボンヤリ亜科ノブキ属ノブキ
高さ30~100cmの多年草で、花期は8~9月です。
低地~山地の湿り気のある林内や道端に生えます。
葉は下部に集まり、三角状心形で縁に不規則な鋸歯があります。葉茎には翼があります。葉の形がフキの葉に似ていることから、ノブキの名前がつきました。
頭花はまばらに多数つき、径7~8mmです。
中心部に雄性の、周りに雌性の筒状化がつきます。
果実はこん棒状で粘る蜜毛が密生し、動物や衣類に付着して運ばれます。