アオキ科の植物は世界に2属25種ほどあるとされおり、日本に分布するのはアオキ属のみです。
旧分類でアオキ科の植物はミズキ目ミズキ科に属していましたが、APG分類体系ではアオキ目アオキ科として独立しました。
北海道内にはヒメアオキのみが分布します。
また本州の宮城県以南には、ヒメアオキよりも大型で樹高2mほどになるアオキが分布します。
アオキ属
ヒメアオキ
アオキ目アオキ科アオキ属ヒメアオキ
下部が匍匐して高さ50~100cmになる常緑の低木です。
北海道西南部と本州の日本海側に分布します。
雌雄異株で、花期は5月です。低地~山地の林内に生えます。
葉は対生し、長楕円形で長さ10cmほどです。厚みと光沢があり、縁に刺のような鋸歯がまばらにあります。
花は集散花序にややまばらにつき、雄花は径1cmほどで花弁、がく片、雄しべは各4個ずつあります。
雌花は径5mmほどです。
果実は長さ2cmほどの楕円形で赤く熟します。