バラ類バラ目クワ科の植物

バラ目

クワ科の植物は世界の熱帯から温帯地域に分布し、約37属1200種あるとされています。

日本に自生するクワ科植物は、カジノキ属、クワクサ属、イチジク属、ハリグワ属、クワ属のものになります。食用になる果実をつける種が多いようです。

北海道に自生するクワ科植物は、落葉低木のヤマグワ1種のみです。

クワ属

ヤマグワ

バラ目クワ科クワ属ヤマグワ

高さ5~20mの落葉樹で、山地や平地に生えます。

ヤマグワの木
6月7日 江差町

花は5月に開花し、雌雄異株でまれに同株のものもあります。

花に花弁はありません。

雄花には雄しべが4本あります。

ヤマグワの雄花
雄花 6月1日 江差町
ヤマグワの雄花
雄花 5月10日 江差町
ヤマグワの雄花
雄花 6月5日 江差町

雌花には花柱が1本あり、柱頭(花柱の先端)は2つに裂けます。

ヤマグワ雌花
雌花 5月10日 江差町
ヤマグワの雌花
雌花 6月5日 江差町

果実は楕円形で、8月に黒紫色に熟します。熟した果実は食用になります。

ヤマグワの果実
果実 7月2日 江差町
ヤマグワの実
6月26日 函館山

葉は互生し、卵型~広卵型で、縁に不整の鋸歯があります。

また3~5中裂する葉もあります。

ヤマグワの葉
6月5日 江差町
ヤマグワの葉
10月28日 函館市

蚕が食う葉という意味から「クワ」の名前がついたそうです。

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