クワ科の植物は世界の熱帯から温帯地域に分布し、約37属1200種あるとされています。
日本に自生するクワ科植物は、カジノキ属、クワクサ属、イチジク属、ハリグワ属、クワ属のものになります。食用になる果実をつける種が多いようです。
北海道に自生するクワ科植物は、落葉低木のヤマグワ1種のみです。
クワ属
ヤマグワ
バラ目クワ科クワ属ヤマグワ
高さ5~20mの落葉樹で、山地や平地に生えます。
花は5月に開花し、雌雄異株でまれに同株のものもあります。
花に花弁はありません。
雄花には雄しべが4本あります。
雌花には花柱が1本あり、柱頭(花柱の先端)は2つに裂けます。
果実は楕円形で、8月に黒紫色に熟します。熟した果実は食用になります。
葉は互生し、卵型~広卵型で、縁に不整の鋸歯があります。
また3~5中裂する葉もあります。
蚕が食う葉という意味から「クワ」の名前がついたそうです。