スベリヒユ科は、かつて約20属500種ほどからなるとされていました。
しかし最新のDNA分析による分類(APG3)で分割され、1属約115種の小さな科となりました。
スベリヒユ科の植物は熱帯~温帯にかけて分布し、日本にはスベリヒユとオキナワマツバボタン、タイワンスベリヒユが自生しています。
またハナスベリヒユやマツバボタンが、観賞用として栽培されています。
北海道にはスベリヒユのみが自生しています。
スベリヒユ属
スベリヒユ
ナデシコ目スベリヒユ科スベリヒユ属スベリヒユ
茎が地面を這い長さ30cmほどになる1年草で、花期は7~9月になります。
道端や畑の縁など日当たりの良い場所に生え、多くの枝を分けて四方に広がります。
葉は多肉質で光沢があり、長さ1.5cmほどの楕円形で鋸歯はありません。
互生、対生または束生します。
茎は円柱状で光沢があり、赤紫色をおびています。
花は午前中日が当たると開花し、暗いと開花しません。
花の径は6~7mmで、花弁が5枚、雄しべは10~12本、雌しべの花柱は5裂します。
農業においては雑草として嫌われている一方、栄養価が高く食用として栽培されることもあるそうです。
ヒユ科のヒユに姿が似ていて、葉に滑りそうな光沢があることからスベリヒユの名前がついたとされています。