キク類シソ目ゴマノハグサ科の植物

シソ目
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ゴマノハグサ科の植物は、世界に約60属1900種ほどあるとされています。

旧ゴマノハグサ科は、クワガタソウ属やウンラン属、ミゾホオズキ属などを含む大きな科でした。しかし近年のDNA分析による新分類(APG分類体系)により多くの属が他科に異動し、新ゴマノハグサ科は小さな科となりました。

道内に自生するゴマノハグサ科植物は、キタミソウとヒナノウスツボの仲間のみです。帰化種では、モウズイカの仲間が道端や空き地などに生えています。

モウズイカ属

ビロードモウズイカ(帰)

シソ目ゴマノハグサ科モウズイカ属ビロードモウズイカ

高さ60cm~2mになる2年草で、花期は7~9月です。

ヨーロッパ原産の帰化植物で、道端や荒れ地に生えます。

ビロードモウズイカ
8月12日 江差町

花は茎の上部に密について下から咲き上がります。

花冠の径は約2cmで、先が5裂します。

ビロードモウズイカの花
7月7日 奥尻町

雄しべ5本のうち、3本は長く毛が生えます。雌しべは1本です。

ビロードモウズイカの花
8月12日 江差町

根出葉はロゼット形で長さ30cmほどになり、茎葉の基部は翼となって茎に流れます。

ビロードモウズイカのロゼット葉
8月12日 江差町
ビロードモウズイカの葉
8月12日 江差町

全体が灰白色の星状毛によって包まれており、ビロードの感触があることからビロードの名前がつきました。モウズイカは毛蕊花と書き、雄しべに毛がある花という意味です。

シロバナモウズイカ(エサシソウ;帰)

シソ目ゴマノハグサ科モウズイカ属シロバナモウズイカ

高いもので1mを超える2年草で、花期は6~8月です。

ヨーロッパ原産の帰化植物で、道端や空き地に生えます。

シロバナモウズイカ
7月9日 江差町
シロバナモウズイカ
7月24日 厚沢部町

葉は変異が大きいですがおおむね長楕円形で、浅い鋸歯があり、上部の葉には柄がありません。

シロバナモウズイカ 葉
7月9日 江差町

花は長い総状花序につき、下から咲き上がります。

シロバナモウズイカ
7月9日 江差町

花冠は深く5裂して花弁状になります。雄しべは5本あり、紫色の毛が生えます。

シロバナモウズイカ 花
7月9日 江差町
シロバナモウズイカ 花
7月24日 厚沢部町
シロバナモウズイカ
7月9日 江差町
シロバナモウズイカ 果実
果実 8月21日 江差町
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