ツユクサ目ツユクサ科の植物

ツユクサ目

ツユクサ科の植物は、世界に約40属650~750種あるとされています。熱帯~亜熱帯に多種分布し、温帯に一部が分布しています。

ツユクサ科植物の特徴は、蜜腺が無く、送粉者に対する報酬が花粉のみであること。また、がく片と花弁の数が3つで、雄しべの数が基本6本であることです。不稔の雄しべ(仮雄しべ)を持つ種も多いようです。

日本に自生するツユクサ科の植物は、ツユクサ属、ヤンバルミョウガ属、イボクサ属、ヤブミョウガ属、アオイカズラ属の5属12種ほどです。北海道に自生する種は、ツユクサとイボクサの2種です。

ムラサキツユクサ属のハカタカラクサ(メキシコ原産)などは、観賞用として栽培されています。

ハカタカラクサ
ムラサキツユクサ属 ハカタカラクサ

ツユクサ属

ツユクサ

ツユクサ目ツユクサ科ツユクサ属ツユクサ

高さ30~50cmの1年草で、花期は7月下旬~9月です。

茎は下部が地面を這い分枝して節から発根し、枝先が立ち上がります。

ツユクサの苞
7月27日 旭川市

葉は長さ5~8cmの広披針形で先がとがり、基部は鞘となって茎を抱きます。

ツユクサの葉
10月27日 旭川市

上部の葉腋から出る枝先に苞に包まれた花序があり、1日1個ずつ開花します。

ツユクサの苞
7月28日 江差町

がく片は3枚あり、花弁3枚のうち2枚が大きく目立ちます。

ツユクサの花
7月27日 旭川市

雄しべは6本中2本が長く突き出します。短く先の黄色い4本は不稔で、仮雄しべとも呼ばれています。

雌しべは1本で、長い雄しべと同じくらいの長さです。

ツユクサの雄しべ
7月24日 江差町
ツユクサの果実
果実 10月7日 江差町
ツユクサの果実
果実 10月7日 江差町
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