4月15日、函館山宮の森コースを歩いてきました。
車両の通行ゲートはもう開いています。
少しだけ車道を歩き、こちらからコースに入ります。
片道30分ほどのコースを歩きます。
約2週間前に来た時に比べて、樹木の枝先の緑が増えています。
木橋手前のフクジュソウ群生地は2週間ほど前に来た時はフクジュソウが満開でしたが、もう花の姿はありません。
しかしよく見ると、沢山の実をつけていました。緑色のボールのようです。
木橋途中、ヤマネコノメソウ(ユキノシタ科)に出会いました。
このヤマネコノメソウ、よく見ると雌しべがあった部分がぷっくり膨らんでいて、花期はほぼ終わっているようでした。
木橋を歩いている途中に、タンポポの花が咲いているのを見つけました。
総苞片が反り返っていないので、セイヨウタンポポでは無くエゾタンポポ(キク科)のようです。
木橋脇にはタチツボスミレ(スミレ科)を見ることもできました。
木橋が終わってスギ林に入る手前には白いスミレ、ヒカゲスミレ(スミレ科)の姿がありました。
スギ林の中では、エンレイソウ(シュロソウ科)が満開の時期を迎えていました。
エンレイソウには内花被片(花弁)が無く、3枚の外花被片(がく片)が花弁のように見えます。
雄しべは6本で、雌しべの柱頭は3裂します。全て3の倍数です。
キクザキイチゲも花の時期を迎えていました。
ニリンソウは蕾のものが多かったですが、ぽつりぽつりとは咲いていました。
ニリンソウとキクザキイチゲは同じキンポウゲ科で、雄しべと雌しべが多数あります。
湿っていてやや明るい場所には水色の花、エゾエンゴサク(ケシ科)が群生していました。
スギ林の中にもたくさん見かけたヤマネコノメソウです。
林の中のネコノメソウは、まだ花の時期だったようです。8個の雄しべが、黄色の花粉をつけています。
スギ林の中に生える常緑の低木ヒメアオキ(アオキ科)は、つぼみをつけていました。
昨年咲いた花からできたヒメアオキの果実は、赤く熟していく途中のようです。
しかし中には真っ赤な果実をつけている木もありました。
キバナノアマナ(ユリ科)も満開で、所々に群生していました。
最大の群生地は、碧血碑に向かって下っていく階段の周辺です。エゾエンゴサクとキバナノアマナが入り混じって花畑を作っていました。
黄色と水色のとても美しい花畑だったのですが、私の写真技術では上手く伝えることができず…実際この時期この場所に行ってみることをお勧めします!
11日後に再びこのコースを訪れた時の記録は、こちらです→4月26日 函館山宮の森コースに咲く花