旧登山道コース 牛の背見晴所~薬師山コース入口
5月4日、千畳敷コースを散策した後は旧登山道コースを歩きました。
牛の背見晴所から5合目に向かって、道を下って行きます。
コースに入って間もなく、左側に岩壁のある湿り気の多い場所を通りました。
間もなくコジマエンレイソウ(シュロソウ科)の群落に出会いましたが、花の時期は過ぎているようでした。
岩の間に咲いていたのはタチツボスミレ(スミレ科)。
足元に咲く小さな白い花はタネツケバナ(アブラナ科)です。
タネツケバナとよく似ていますが、花が大きいオオタネツケバナ(たぶん)。
ミヤマハコベ(ナデシコ科)が岩壁についたコケの上を這うように登っていました。
ニリンソウ(キンポウゲ科)はまだまだ花盛りでした。
シラネアオイ(キンポウゲ科)が一輪咲いていました。
湿った場所が好きなスミレ・スミレサイシン(スミレ科)の姿もありました。
キクザキイチゲ(キンポウゲ科)も数は少ないものの咲いていました。
汐見山コースとの分岐点を過ぎます。
少し歩くとニリンソウが群落を作っていました。
この群落では、珍しいミドリニリンソウの花も見ることができました。
この辺りのコジマエンレイソウはまだ花弁をつけているものが多かったです。
立派なオオカメノキ(ガマズミ科)の木が花を沢山つけていました。
マルバネコノメソウ(ユキノシタ科)が咲いていました。といっても花弁は無く、4枚のがく片が花弁のように見える花です。
約1か月前の宮の森コースで見たヤマネコノメソウとは、少し葉の形が違います。
エゾエンゴサク(ケシ科)の花はほぼ終わりかけでしたが、中にはきれいに咲いているものもありました。
旧登山道コース5合目に着きました。ここから薬師山コース入口まで下ります。
道を下っていくと、ヒトリシズカ(センリョウ科)がひとかたまりになって咲いていました。
白い棒状のものは花弁では無く雄しべの花糸だそうです。
中には花糸が枯れた花もあり、雌しべの様子がよくわかりました。
オオタチツボスミレ、ヒカゲスミレなどスミレの仲間もまだ元気に咲いていました。
薬師山コース
薬師山コースの入口に着きました。ここから薬師山砲台跡に向かって歩きます。
ベニバナイチヤクソウ(ツツジ科イチヤクソウ亜科)は蕾をつけていました。
マイヅルソウ(キジカクシ科)が咲き始めていました。
ヒメイチゲ(キンポウゲ科)の花はほとんど終わりかけでした。
若い実をつけているヒメイチゲの姿が見られました。
ヒトリシズカが群落を作って咲いていました。
もう花糸が枯れ落ちてしまったヒトリシズカも見られました。子房が膨らんできています。
ここにもミヤマハコベの花が咲いていました。
ミヤマハコベとよく似た花で少し小さく、茎が毛深いのはミミナグサ(ナデシコ科)です。
ミヤマハコベと比べて、花弁の切れ込みも浅めです。
ここから薬師山砲台跡の周りを歩きます。
風化した擁壁に生えるスミレ達からはたくましさを感じます。
かなり大きめのコジマエンレイソウが咲いていました。
シラネアオイの姿もありました。
シラネアオイを横から見ると、体操選手のようなバランス感覚を持っているようです。
砲台跡のある小高い丘に登ると、ハリストス正教会が正面に見えました。
一輪だけ、チゴユリ(チゴユリ科)の花が咲いていました。
旧登山道コース 5合目~つつじ山駐車場
薬師山砲台跡に行った後、旧登山道コースを上り5合目まで戻ってきました。
ここからつつじ山駐車場(7合目付近)に向かって歩きます。
五合目付近にあるニリンソウ群落は、エゾエンゴサクの水色も混じってより美しく見えました。
スミレサイシンがここにも咲いていました。
足元にヒカゲスミレの大群落がありました。
シラネアオイもぽつりぽつりと見かけました。
6合目を過ぎます。
タチツボスミレとヒナスミレが歩道横の斜面に咲いていました。
この区間でよく見かけたのが、黄色の花を咲かせているキジムシロ(バラ科バラ亜科)でした。
そしてここではニシキゴロモ(シソ科)の花を初めて見ることができて嬉しかったです。
つつじ山駐車場に着きました。
つつじ山駐車場を出たのは午後1時くらいでしたが、ゴールデンウイークのためか山頂駐車場に続く車の長い行列が見えました。