北海道共和町の神仙沼湿原は、泥流堆積物のくぼ地に形成された高層湿原です。
遊歩道が整備されているので、駐車場から徒歩30分くらいで美しい湿原を見ることができます。
季節ごとに様々な花が咲き、景色も違った表情を見せてくれるので何度も訪れたくなる場所です。
6月の神仙沼湿原は早春の花が咲き始め、ショウジョウバカマやチングルマ、ミツバオウレンが見ごろを迎えます。
6月を上旬・中旬・下旬に分けて、だいたいですがその時期に咲く花を紹介します。
6月上旬
6月上旬の神仙沼には、まだ雪が残っています。
ミズバショウ(サトイモ科)が咲いていました。
エゾイチゲ(キンポウゲ科)の花も咲いていました。
陽当たりの良い場所では、いち早く咲いたチングルマ(バラ科)やショウジョウバカマ(シュロソウ科)を見ることもあります。
咲いていたサクラはおそらくチシマザクラかな、と思います。
その年の雪解け具合にもよりますが、6月1週目だと見ることのできる花はまだ少ないです。
6月中旬
6月中旬になると、咲く花が増えてきます。
チングルマ(バラ科)も沢山咲いています。
ショウジョウバカマ(シュロソウ科)やミツバオウレン(キンポウゲ科)が花畑を作っています。
ショウジョウバカマの花の色は薄ピンク、ピンク、赤色に近いものまで色々とあります。
樹木では、ムラサキヤシオ(ツツジ科)やオオカメノキ(ガマズミ科)が花を咲かせていました。
6月下旬
森の緑も色濃くなってくる6月下旬です。
沼の中に咲くミツガシワ(ミツガシワ科)の花が、この時期見ごろを迎えます。
チングルマ(バラ科)とエゾイチゲ(キンポウゲ科)はまだ咲いています。
このころになると、ツマトリソウ(サクラソウ科)やハクサンチドリ(ラン科)の姿も見かけるようになります。
数は少なくなっていますが、6月中旬に見ごろだったショウジョウバカマ(シュロソウ科)とミツバオウレン(キンポウゲ科)も見ることができました。
少し乾いた場所では、ノウゴウイチゴ(バラ科)の花を見つけました。
花弁の数が7~8枚なのが、ノウゴウイチゴの特徴です。(エゾノクサイチゴの花弁は5枚、ホロムイイチゴの花弁は4~5枚です。)
少し地味ですが、樹木に咲く花もかわいいです。
ミネカエデ、コヨウラクツツジ、クロツリバナの花が咲いていました。
ワタスゲの白い点々も見え始めてくる季節です。
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