豊かなブナの森林に覆われている北海道奥尻島。
奥尻21世紀復興の森は、そんな奥尻ブナ林の魅力がつまっている場所です。
フェリーターミナルから車で15分ほどの場所にあり、遊歩道が整備されているので気軽に森の中を散策できます。
案内版に示された矢印の方向に進んで行きます。
赤いペンキがついているブナの木の横が、散策路の入り口です。
6月はブナの葉が開ききり、森の中は暗くなります。
そんな6月のブナ林にニョキニョキと現れるのは、白い幽霊のような植物ギンリョウソウ(別名ユウレイタケ)。
そんなギンリョウソウを始め、6月の復興の森に咲く花々を紹介します。
笹のような葉の下にクリーム色の花をつけているのはオオバタケシマラン(ユリ科)です。
オオバタケシマランの花を拡大してみると白いタコのようにも見えてきますが、足は6本です。
こちらの写真は5月下旬に撮影したオオバタケシマランのつぼみです。葉の縦縞が美しいです。
白い小さな花をつけているのはタニギキョウ(キキョウ科)です。湿った場所に生えてます。花の大きさが1cm位の小さなキキョウです。
黄緑色の目立たない花をつけているのはツクバネソウ(シュロソウ科)です。葉は4枚で、葉が6~8枚ついているのならば別種のクルマバツクバネソウになります。
ギンリョウソウ(ツツジ科)が土の中から顔を出してきました。
ギンリョウソウは葉緑素を持たない菌寄生植物で、全身がすりガラスのような色をしています。
変わった花ですが、ハチがやってくるということは蜜はあるんですね。
5月から咲いていたズダヤクシュ(ユキノシタ科)です。咲いている花もあれば、もう実になっている部分もあります。
鶴が舞っている姿に似たマイヅルソウ(キジカクシ科)は、5月から6月にかけて咲きます。
コケイラン(ラン科)は6月になるとよく見かけるランです。
コケイランの花は小さいですが、近づいて見てみると確かにランの華やかさを持った花です。
オニシモツケの花は地味ですが、バラ科の植物です。6月下旬から花を咲かせます。
森にやってくる鳥たちも増える6月です。鳥の声を聞きながら森の中を歩くと癒されます。
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