7~8月の奥尻復興の森に咲く花ときのこ

奥尻島

豊かなブナの森林に覆われている北海道奥尻島。

奥尻21世紀復興の森は、そんな奥尻ブナ林の魅力がつまっている場所です。

フェリーターミナルから車で15分ほどの場所にあり、遊歩道が整備されているので気軽に森の中を散策できます。

復興の森

案内版に示された矢印の方向に進んで行きます。

案内版

赤いペンキがついているブナの木の横が、散策路の入り口です。

復興の森入口

7月になるとブナ林の緑はますます濃くなります。

復興の森でも花の数は減ってきますが、色とりどりのキノコや植物の実などが楽しめるようになります。

7月のブナ林
7月のブナ林

6月に咲いていたギンリョウソウツツジ科)の花は、ほとんどの花被片が無くなって、白い果実が上向きに付いています。

ギンリョウソウ花後
7月2日 ギンリョウソウ

ギンリョウソウと入れ代わるように姿を現すのはシャクジョウソウツツジ科)です。

シャクジョウソウ
7月2日 シャクジョウソウ

シャクジョウソウはギンリョウソウと同様に葉緑素を持たない植物です。花は茎頂に下向きに数個付きます。

シャクジョウソウ
7月2日 シャクジョウソウ

5mmほどの小さな白い花を付けているのは常緑小低木のハイイヌツゲモチノキ科)です。

ハイイヌツゲ
7月7日 ハイイヌツゲ

ウメのような花をつけている花はウメガサソウツツジ科)です。

ウメガサソウ
7月7日 ウメガサソウ

こちらはトチバニンジンウコギ科)の花です。花は小さく径5mmほどの大きさです。

7月20日 トチバニンジン

森林の中で目をひくオレンジ色の花は、クルマユリユリ科)です。

クルマユリ
7月7日 クルマユリ

ツルアリドオシアカネ科)の花は2個セットで咲きます。花の大きさは1cm位で小さな白い花です。

ツルアリドオシ
7月7日 ツルアリドオシ

普通花の先は4裂しますが、この花のように5裂することもあります。花の内側には毛が生えています。

7月7日 ツルアリドオシ

オニシモツケバラ科の植物です。大きさ8mmほどの小さな白い花をまとまって咲かせます。6月に開花した花は、7月にまだ咲いていました。

オニシモツケ
7月8日 オニシモツケ

オオヤマサギソウラン科の植物です。小さな花はサギというよりクリオネのようです。

オオヤマサギソウ
8月19日 オオヤマサギソウ

こちらの白いランは、アケボノシュスランラン科)です。名前のアケボノは花の色から、シュスは葉の模様からとったものです。

アケボノシュスラン
8月30日 アケボノシュスラン

ミヤマウズララン科)もこの時期に咲くラン科植物です。名前は、葉の模様ががウズラの羽に似ていることによります。

8月30日 ミヤマウズラ
ミヤマウズラ
8月30日

8月下旬に見たアキノキリンソウキク科)は、まだほとんどつがぼみでした。

アキノキリンソウ
8月30日 アキノキリンソウ

8月になると様々なきのこが姿を見せます。

きのこ

ピンクの小さなキノコはハナオチバタケです。

ハナオチバタケ
8月11日 ハナオチバタケ

ハナオチバタケを裏側から見たところです。

ハナオチバタケ裏側
8月11日 ハナオチバタケ

コケの中に生えるオレンジ色の小さなキノコはヒナノヒガサです。

ヒナノヒガサ
8月11日 ヒナノヒガサ

この紫色のキノコはムラサキシメジではないかと思います。

ムササキシメジ?
8月11日 ムラサキシメジ

こちらは名前がわからないキノコです。

オオバタケシマランユリ科)の実が赤くなってきました。緑・黄・赤色の実がまるで信号のようです。

オオバタケシマランの実
7月8日 オオバタケシマラン

やがて全ての実が赤色になります。

7月20日 オオバタケシマラン

青紫色のサンカヨウメギ科)の実です。

サンカヨウの実
7月8日 サンカヨウ

こちらはツバメオモトユリ科)の実です。この実の色がツバメの色に似ていることが、ツバメオモトの名前の由来と言われています。

7月20日 ツバメオモト

奥尻島では、タヌキはかなりの確率で見られます。

7月20日 タヌキ

霧の日に見るブナ林は、神秘的な雰囲気をしています。

ブナの巨木
7月20日 ブナ
7月20日 ブナ

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