北海道共和町の神仙沼湿原。
花が楽しめるのは9月の中旬くらいまでですが、9月から10月までは紅葉が美しい時期です。
8~9月に咲く花と、10月の紅葉を紹介します。
8月上旬
草の色の少し黄色味を帯びてきた8月上旬ですが、まだまだ花は楽しめます。
ミツガシワの花は終わり、葉にはアカトンボがとまっています。
タチギボウシ(キジカクシ科)の花が咲き、見ごろを迎えています。
神仙沼のほとりには、サワギキョウ(キキョウ科)が咲いていました。
小さなツツジ、ミヤマホツツジ(ツツジ科)も咲いています。
こちらはミヤマホツツジのつぼみです。
トキソウ(ラン科)、モウセンゴケ(モウセンゴケ科)の花もまだ咲いています。
ナガボノシロワレモコウが咲いていました。湿原でよく見かけるバラ科の植物です。
シロバナニガナ、アキノキリソウといったキク科の花も咲いています。
ウメバチソウは、花の姿が家紋の「梅鉢」に似ているところから名付けられたそうです。
これから秋が終わるころまで咲いています。
ウメバチソウはかつてユキノシタ科とされていましたが、新分類ではニシキギ科となっています。
9月中旬
湿原が黄金色に染まる9月です。
花の数は少なくなっていますが、この時期ならではの景色の美しさがあります。
咲いていたのは、エゾオヤマリンドウ(リンドウ科)とウメバチソウ(ニシキギ科)でした。
赤い葉っぱはウメバチソウのものではなく、ホロムイイチゴの葉だと思われます。
残念ながら、ホロムイイチゴの花は時期を逃して撮れませんでした。
10月中旬
10月中旬の神仙沼湿原。
もう花は咲いていませんが、紅葉の美しさを楽しめます。
10月下旬
10月下旬の晴れた日に訪れた神仙沼湿原。
花も無く紅葉の彩りさえ無く、草原に風が流れます。そんな風景もまた美しいです。
空も沼も清らかな青です。もう間もなく雪が降り始めるでしょう。
「神仙沼」という名前は、神様や仙人が住んでいるような美しい場所であることから名付けられたそうです。
確かに霧の深い日には仙人がいるような、晴れ渡った日には神様がいるような印象を受けます。そんな場所です。
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