道南の花を紹介している当ブログですが、昔の写真が出てきたため今回は道央の雨竜沼湿原を紹介します。
雨竜沼湿原は北海道雨竜町(旭川市の西の町)にある高層湿原です。
雨竜市街から車で約50分、そこから登山道を約3.5km(約2時間)歩いてたどり着ける場所です。往復だと5時間ほどかかります。
私がこの湿原を訪ねたのは2006年7月17日、ちょうどゼンテイカとヒオウギアヤメが見ごろの時期でした。
まずは登山道で見られる花から紹介します。
登山道の花
川に沿った登山道を上って行きます。

登山途中の見どころ、白竜の滝です。

川辺に咲いていたヤマブキショウマ(バラ科)。

ちょうどエゾアジサイ(アジサイ科)が綺麗な時期でした。

セリ科のアマニュウの花です。

近づいてよく見てみると可憐なアマニュウの花です。

アキノキリソウ(キク科)とオトギリソウ(オトギリソウ科)は咲き始めでした。



ミゾホオズキ(ハエドクソウ科)も咲いていました。

ニガナ(キク科)は黄色では無く白いタイプが咲いていました。

空が開けてきたら、もうすぐ湿原です。

雨竜沼湿原の花

登山道を歩くことおよそ2時間、雨竜沼湿原に着きました。
ゼンテイカ(ワスレグサ科)とヒオウギアヤメ(アヤメ科)が満開を迎えていました。




カラマツソウ(キンポウゲ科)の白い花弁のように見えるものは雄しべです。


チシマフウロ(フウロソウ科)は綺麗な紫色をしています。

エゾノサワアザミ(キク科)はまだつぼみです。

葉の形がイチョウに似ていることから名付けられたイワイチョウ(ミツガシワ科)。
その星形の花を見ることができました。


ピンクと紫のハクサンチドリ(ラン科)が並んで咲いていました。

ハクサンチドリと同じラン科のホソバノキソチドリ。
こちらは目立たない花ですが、繊細な美しさがあります。

キンポウゲの仲間には見えないキンポウゲ科のクロバナハンショウヅルです。
咲いているの蕾なのか…きっと咲いているんでしょう。

ハクサンボウフウ(セリ科)は近づいてみると花が綺麗です(セリ科あるある?)。

シナノキンバイ(キンポウゲ科)のオレンジ色も目を引きます。

ツマトリソウ(サクラソウ科)、マイヅルソウ(キジカクシ科)といった馴染みのある花も咲いています。


下のスミレは一見ニョイスミレにも見えるスミレですが、花の中に毛が見えることから、湿原に咲くスミレ・オオバタチツボスミレ(スミレ科)だと思います。

モウセンゴケの花はまだ咲いていません。

エゾノシモツケソウは、まだつぼみでした。

オゼコウホネもまだつぼみでした。

咲いてみて花全体が黄色ならネムロコウホネ、柱頭(めしべの先)が紅色ならオゼコウホネ、子房まで紅色ならオゼコウホネの一品種ウリュウコウホネだそうです。
咲いてみなければどのコウホネかわかりませんが、この湿原ではネムロコウホネは少ないらしいので、オゼコウホネではないかと思いました。

↑展望台からの景色だったと思います。