赤岳は北海道上川郡上川町にある山で、北海道大雪連峰の中の一座です。
私がこの山を登ったのは2004年8月17日。赤岳登山口~白雲岳往復コースで所要時間は7時間ほどでした。この時に撮影した花々を紹介します。
今回は花の数が多かったため、色別に分けました。
白い花
コモチミミコウモリはキク科の多年草ミミコウモリの変種で山地や亜高山に生えます。葉の付け根にむかごが付くのがコモチミミコウモリです。
ホツツジはツツジ科の落葉樹で、日当たりの良い山地に生えます。
ヤマハハコはキク科の多年草で、低地~高山の日当たりの良い場所に生えます。
ミヤマセンキュウはセリ科の多年草で、山地や亜高山の草地や林縁に生えます。
ウメバチソウはニシキギ科の多年草で、低地~亜高山の湿地に生えます。
タカネトウチクソウはバラ科の多年草で、高山の湿った草地に生えます。
群落を作って咲いていました。
アオノツガザクラはツツジ科の常緑小低木で、高山の雪田跡や草地に生えます。
この時期ちょうど花の見ごろを迎えていました。
イワヒゲはツツジ科の常緑小低木で、高山のれき地や岩地に生えます。
鱗(うろこ)状の葉が特徴的です。花は葉腋から出る細長い柄の先にぶら下がって咲きます。
クモイリンドウはリンドウ科の多年草で、大雪山の高山れき地や草地に生えます。
ムカゴトラノオはタデ科の多年草で、高山のれき地や草地に生えます。
ピンクの花
ミヤマサワアザミはエゾノサワアザミの高山型の変種で、亜高山~高山の湿った場所に生えるキク科の多年草です。
ナガバキタアザミはキク科の多年草で、亜高山~高山の草地に生えます。
ウスユキトウヒレンはキク科の多年草で、高山の砂れき地や草地に生えます。
すぐ上のナガバキタアザミと同じキク科ウスユキトウヒレン属なので、花の形がよく似ています。
ヨツバシオガマはハマウツボ科の多年草で、亜高山~高山の草地に生えます。
群落を作って咲いていました。
エゾコザクラはサクラソウ科の多年草で、高山の湿った草地、雪田や雪渓の跡に生えます。
エゾノツガザクラはツツジ科の常緑小低木で、高山の草地やれき地に生えます。
花はもうほとんど終わりかけでした。
チシマツガザクラはのツツジ科矮小低木で、高山のれき地に生えます。
コマクサはケシ科の多年草で、高山のれき地に生えます。花の形が馬(駒)の顔に似ていることから、この名前が付いたそうです。
リンネソウはスイカズラ科の草状小低木で、亜高山やハイマツ帯に生えます。「ソウ」とついているのに、木なんですね。
黄色の花
ハイオトギリはオトギリソウ科の多年草で、亜高山~高山の草地に生えます。
アキノキリンソウはキク科の多年草で、山野の日当たりの良いところに生えます。
ミヤマアキノキリンソウはアキノキリンソウの亜種で、山地~高山の草地に生えます。
上のアキノキリンソウとの中間個体もあるらしく、見分けるのが難しいです。(私も上下の写真と名前が合っているのかどうか、ちょっと自信が無いです。)
ウサギギクはキク科の多年草で、高山のれき地や草地に生えます。葉の形と付き方がウサギの耳に似ていることから、この名前が付いたそうです。
チシマノキンバイソウはキンポウゲ科の多年草で、高山の草地に生えます。シナノキンバイの近縁種になります。よく似た名前のチシマキンバイはバラ科植物です。
ミヤマキンバイはバラ科の多年草で、高山の草地に生えます。
青と紫の花
エゾヒメクワガタはオオバコ科の多年草で、高山の草地に生えます。
エゾヒメクワガタはオオイヌノフグリと同じオオバコ科クワガタソウ属です。なんとなく花の形が似ています。
イワギキョウはキキョウ科の多年草で、高山の岩場やれき地、草地に生えます。
ミヤマリンドウはリンドウ科の多年草で、高山の湿った草地や湿原に生えます。
イワブクロはオオバコ科の多年草で、高山のれき地や岩場に生えます。
実や花の跡
チシマヒョウタンボクはスイカズラ科の落葉樹で、高山の日当たりの良い所に生えます。ひょうたんのような実をつけます。
ピンクの花のところでも紹介したエゾノツガザクラの花の跡です。
チングルマは白い花を咲かせるバラ科の落葉小低木で、亜高山~高山の湿地やれき地に生えます。
もうすっかり花は落ちて、羽毛のような雌しべだけが残っています。
花が終わった後の花畑もまた美しいです。
イワツツジはツツジ科の落葉矮小低木で、山地~ハイマツ帯や樹林下に生えます。
6~7月にピンクの花の小さな花をつけますが、この頃には実になっていました。
イワウメはイワウメ科の常緑小低木で、高山のれき地や岩地に生えます。
6~7月にウメのような小さな白い花をつけますが、この頃にはさく果になっていました。
クロウスゴはツツジ科の落葉低木で、亜高山~高山の日当たりの良い場所に生えます。
6~7月には小さなピンクの花を咲かせますが、この頃には黒い実をつけていました。
クロマメノキはツツジ科の落葉小低木で、高山のれき地などに生えます。
6~7月には小さなピンクの花を咲かせますが、この頃には実になっていました。
山頂付近からの眺めです。