9月の奥尻復興の森に咲く花と10月の紅葉

奥尻島

豊かなブナの森林に覆われている北海道奥尻島。

奥尻21世紀復興の森は、そんな奥尻ブナ林の魅力がつまっている場所です。

フェリーターミナルから車で15分ほどの場所にあり、遊歩道が整備されているので気軽に森の中を散策できます。

復興の森
こちらと下2枚の写真は7月に撮影

案内版に示された矢印の方向に進んで行きます。

案内版

赤いペンキがついているブナの木の横が、散策路の入り口です。

復興の森入口

9月になると林床に咲く花は少なくなりますが、この時期だけに姿を見せる花もあります。

奥尻復興の森で9月に見ることができた花と、10月の紅葉の様子を紹介します。

秋に姿を見せる花の一つがダイモンジソウユキノシタ科)です。復興の森では9月上旬に見ることができました。

ダイモンジソウ
ダイモンジソウ 9月20日

花は上の3枚の花弁がやや小さめで下の2枚が大きく、漢字の「大」という字に似ています。

ダイモンジソウの花
ダイモンジソウ 9月20日

エゾノコンギクキク科)も秋の花です。薄紫色の花の大きさは2cm位です。コンギクのコンは紺色の紺からきているようです。

エゾノコンギク
エゾノコンギク 9月20日

名前の通り、アキノキリンソウキク科)も秋の花です。8月に咲き始めた花は、9月に満開になっていました。

アキノキリンソウの名前は花が似ているキリンソウという植物からとられたらしいですが、キリンソウはベンケイソウ科の植物で全く別の植物になります。

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ 9月20日

ゲンノショウコフウロソウ科)は花の時期が長く夏から咲いていますが、9月という花の少ない時期になると目立つ花です。

昔から胃腸薬として利用されてきた薬草で、ゲンノショウコという名前は薬が効いた「現の証拠」からきたらしいです。

ゲンノショウコ
ゲンノショウコ 9月20日

10月になるとブナの黄葉が始まります。

秋のブナ林
ブナ黄葉 10月13日

ヤブコウジサクラソウ科)が赤い実をつけていました。高さ20cmほどの常緑樹です。

ヤブコウジ 10月18日

こちらはヒメモチモチノキ科)です。この植物も常緑樹なのでまだ緑の葉をつけています。

ヒメモチ 10月18日

10月になっても咲いていたのは、ナギナタコウジュシソ科)の花です。

ナギナタコウジュ 10月18日

目を引くピンク色の葉はツタウルシウルシ科)です。かぶれるとひどい目に合うツタウルシですが、紅葉は美しいです。

ツタウルシ紅葉
ツタウルシ 10月13日

ハウチワカエデムクロジ科)は赤く染まっていきます。

ハウチワカエデ 10月13日

ツリバナニシキギ科)が実をつけています。6月に咲いていた花は白くて目立たないものでしたが、この赤い実は秋の森林の中で目を引きます。

ツリバナの実
ツリバナの実 10月19日
ツリバナ 10月19日

秋が深まるにつれ、ブナの葉は黄色から茶色へと変化してゆきます。

ブナの巨木
ブナ 10月13日

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