かもめ島は江差町(北海道)市街地から歩いて行くことのできる陸繋島です。カモメが羽根を広げたような形をしており、江戸時代には北前船が停泊していたとか。夏は海水浴場としても賑わいます。
6月11日、そんなかもめ島で花を探して歩いてみました。
入り口には地図もあります。
まずは向かって右側の散策路を歩いて行きます。
江差追分功労者・青坂さんの像がある横を通り過ぎると間もなく、島に上る階段が見えてきます。
この階段を上ります。階段の両脇はイタヤカエデなどの樹木も多く、少し湿り気のある場所です。
階段の脇の土手には、白いオドリコソウ(シソ科)の姿がありました。
タンポポのような黄色の花はノゲシ(キク科キクニガナ亜科)です。
階段の上の方に行くと、セリ科植物アマニュウが多く生えています。高さは2m前後と背の高い植物です。
かもめ島の上まで来ました。島の上からは江差町の市街と復元された開陽丸がよく見えます。
島の上ではハマナス(バラ科バラ亜科)の花が咲き始めていました。
陽の良く当たる場所にはカタバミ(カタバミ科)の花。
カタバミの隣には、ヨーロッパ原産の帰化植物タチイヌフグリ(オオバコ科)が咲いています。
マメ科植物ヒロハクサフジも、陽当たりの良い場所によく生えています。
エゾスカシユリ(ユリ科)は一輪だけ、藪の中に咲いているのを見つけました。
黄色に近いオレンジ色の花はゼンテイカ(エゾカンゾウ)です。
ゼンテイカはユリの仲間では無く、キジカクシ目ワスレグサ科の植物です。
こちらのキク科植物は、コウゾリナ(キク科キクニガナ亜科)です。
コウゾリナの名前の由来は、さわるとざらざらしてカミソリ(コウゾリ)のようだからだそうです。
海岸に生えるセリ科植物、マルバトウキの花。
マルバトウキの背はアマニュウよりも低く、30cmから高くても1m程度です。
ここからは整備された階段を下って、岸壁沿いの遊歩道を歩きます。
岸壁に生えていた黄色のマメ科植物は、空き地などにもよく生えているミヤコグサです。
ネギの仲間、アサツキ(ヒガンバナ科)はよく海岸近くに生えるている植物です。
ナデシコ科植物オオバナノミミナグサも、海岸近くに生えていることが多いです。
オオバナノミミナグサの隣に生えていたのは、同じナデシコ科のコハコベ。花は小さく6mmほどの大きさです。
スタート地点近くまで戻りました。かもめ島をふりかえると左側、砂浜の先にトンネルが見えました。
トンネルの先に何があるのか?
気になってくぐってみると、そこにあったのは海浜植物の花畑でした。
ハマヒルガオ(ヒルガオ科)が沢山咲いていました。
ハマエンドウ(マメ科)も一面に咲いてました。
黄色のキク科植物は、海岸の砂地に生えるハマニガナ(キク科キクニガナ亜科)です。
見上げるとゼンテイカの花が、崖のすぐ近くまで咲いているのが見えました。
よく観察してみたら、意外といろんな花が咲いていたかもめ島。また少し時間が経ったら行ってみようと思います。