6月の大沼公園では、5月に咲いていたサクラの仲間は姿を消し、ヤマツツジもほぼ終わっていました。代わりにノイバラやジンヨウイチヤクソウ、ヒツジグサの花などが咲き始めていました。
大沼公園(島巡りの路コースと森の小径コース)で、6月に見ることができた花を紹介します。
沼に咲く花
ヒツジグサ
大沼のヒツジグサは6月中旬頃に咲き始めていました。
花の見ごろは6月下旬~8月です。
ネムロコウホネ
ネムロコウホネもヒツジグサとほぼ同じ時期、6月中旬頃に咲き始めていました。
木に咲く花
ツリバナ
高さ4~5mになる落葉樹で、花が枝からぶら下がるようにつきます。
公園内でよく見かける木の1つです。
5月中旬から咲き始めた花は、6月中旬まで見ることができました。
マユミ
高さ3~5mになる落葉樹です。
5月中旬から咲き始めるコマユミに比べ開花の時期は遅く、6月になってから花を見ることができました。
コマユミ
高さ2mほどになる落葉樹です。
5月中旬には花が咲き始めた花は、6月上旬まで見ることができました。
ツルウメモドキ
落葉つる性木本植物で、他の木などにからみながら生えています。
6月上旬に開花していました。
雄株と雌株があり、写真の花は雄株の雄花です。
ヤマウルシ
高さ5mほどになる落葉樹で、公園内でよく見かけます。
花は6月上~中旬に開花し、下旬にはもう終わっているようでした。
ヤマツツジ
5月中旬~下旬にかけて満開を迎えていたヤマツツジの花は、かなり数を減らしていました。
6月上旬だと場所によってはまだ見ることができました。
コメツツジ
5月中旬頃からぽつぽつと小さな花をつけていコメツツジは、6月中もぽつぽつと咲いていました。
このツツジは一度に沢山花をつけるのでは無く、細く長く咲くタイプなのかもしれません。
ハクサンシャクナゲ
高さ2~4mになる常緑樹です。花の時期は5月下旬~6月中旬のようです。
花は白色~淡紅色で、内側に淡緑色~黄色の斑点があります。
ミヤマガマズミ
高さ3mほどになる落葉樹です。花は5月下旬に開花した花は、6月上旬まで咲いていました。
草に咲く花
ギンラン
高さ20~30cmの多年草です。5月下旬に咲き始めた花は、6月上旬まで咲き続けていました。
6月中旬を過ぎると花は変色し始め、下旬には枯れていました。
キツネノボタン
高さ50cmほどになる多年草で、湿った場所に生えます。6月中旬から咲き始め、下旬には花の数が増えていました。
ダイコンソウ
高さ50cmほどになる多年草で、湿った場所に生えます。
よく生えている場所は上のキツネノボタンと同じで、大沼でも隣り合って生えていました。開花時期もキツネノボタンとほぼ同じで、6月中旬から咲いていました。
キツネノボタンよりも花は大きく、茎は細いです。
クロバナロウゲ
高さ20~70cmになる多年草で、湿原や水辺に生えます。大沼公園でも沼の近くに生えていました。
6月上~中旬に開花し、下旬には果実をつけていました。
花からは蜜が出ているのでしょうか? 沢山のアリが花に登っていました。
オオヤマフスマ
高さ10~15cmの多年草です。林内のやや湿った場所に生えていました。花の時期は6月上旬~中旬のようです。
ジンヨウイチヤクソウ
高さ10~15cmの多年草で、地下茎が伸びて群生します。大沼公園内では数が多く、最もよく見ることができる花かもしれません。
5月下旬に咲き始めた花は、6月中旬まで見ることができました。
6月下旬になると花は終わり、黄緑色の未熟な果実をつけていました。
ウメガサソウ
高さ5~10cmの低木状の多年草です。6月下旬にジンヨウイチヤクソウと入れ代わるように咲き始めていました。
オオウメガサソウ
ウメガサソウの近似種で、高さ5~10cmの低木状の多年草です。
オオウメガサソウとほぼ同時期の6月下旬に咲き始めていました。まだ蕾のものがほとんどだったので、7月に満開を迎えそうです。
オククルマムグラ
高さ20~40cmの多年草です。5月下旬から咲き始めた花は、6月上旬まで咲いていました。
葉は普通6枚(本葉2枚、他は托葉)が輪生します。
コナスビ
地面を這う多年草です。6月中旬から咲き始めた花は、下旬になってもまだ咲いていました。
ウツボグサ
高さ10~30cmになる多年草です。6月下旬に開花しているのを見かけました。花の時期はまだまだこれからも続きそうです。
ハナニガナ
高さ50cmほどになる多年草です。6月上旬~中旬に満開を迎え、下旬には花の数を減らしていました。
シロバナノニガナ
上のハナニガナの花弁が白いものです。黄色のハナニガナは公園内で沢山見かけたのですが、このシロバナノニガナはハナニガナに混じって1株だけ見つけることができました。
花の色以外はハナニガナと同じ特徴を持った植物です。