7月の神仙沼湿原に咲く花

ニセコ

北海道共和町の神仙沼湿原。

季節によってさまざまな風景を見せてくれます。

7月の代表的な花は、ミツガシワ(上旬)、ヒオウギアヤメとゼンテイカ(中旬)、トキソウ(下旬)になると思います。

ワタスゲが美しい季節でもあります。

7月を上旬・中旬・下旬に分けて、だいたいですがその時期に咲く花を紹介します。

7月上旬

7月上旬の神仙沼湿原。晴れると緑が濃いです。

6月下旬からひきつづき、ミツガシワ(ミツガシワ科)の花が見ごろです。

ヒオウギアヤメ(アヤメ科)も咲き始める時期です。

ヒオウギアヤメ
ヒオウギアヤメ(アヤメ科)

7月中旬

ワタスゲが美しい季節です。

こういう霧が濃い日に湿原を訪ねると、幻想的な風景を見ることができます。

ワタスゲ

ゼンテイカ(ワスレグサ科)も咲き始めました。

ゼンテイカ
オレンジ色の花がゼンテイカ
ゼンテイカ
ゼンテイカ(ワスレグサ科)

ミツガシワ、ツマトリソウ(サクラソウ科)、ハクサンチドリ(ラン科)もまだ咲いています。

ミツガシワ
ミツガシワ(ミツガシワ科)
ツマトリソウ
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ(ラン科ハクサンチドリ属)

カラマツソウ(キンポウゲ科)とエゾゴゼンタチバナ(ミズキ科)が咲き始めました。

カラマツソウ
カラマツソウ(キンポウゲ科カラマツソウ属)
ゴゼンタチバナ

エゾノヨツバムグラはアカネ科でクルマバソウの仲間です。

エゾノヨツバムグラ

少し乾いた場所にはコバイケイソウ(シュロソウ科)が咲いています。

コバイケイソウ(シュロソウ科)

マルバシモツケはバラ科の低木です。

マルバシモツケ
マルバシモツケ(バラ科シモツケ属)

オガラバナ、ミネカエデはどちらもカエデの仲間(ムクロジ科)です。葉が似ています。

オガラバナ
ミネカエデ
ミネカエデ(ムクロジ科カエデ属)

オオバスノキ、ハナヒリノキ、アカモノはツツジ科スノキ亜科の樹木です。それぞれ小さな花を咲かせていました。

オオバスノキ
ハナヒリノキ
アカモノ
アカモノ(ツツジ科シラタマノキ属)

7月下旬

7月下旬の神仙沼湿原。

ミツガシワの花はほとんど終わったようです。

神仙沼

沼の向こうではゼンテイカやヒオウギアヤメが沢山咲いているようですが、近づくことができません。

神仙沼

この時期に見ごろを迎え始めるのはトキソウ(ラン科)です。

トキソウ横向き
トキソウ(ラン科)

とても小さなピンクの花が、草むらの中にぽつりぽつりと咲いています。

トキソウ
トキソウ(ラン科)

タチギボウシ(キジカクシ科)はまだほとんどが蕾です。8月に見ごろを迎えることでしょう。

タチギボウシ
タチギボウシ(キジカクシ科)

所々に見える黄緑色の花はホソバノキソチドリ(ラン科)です。

ホソバノキソチドリ
ホソバノキソチドリ(ラン科)

モウセンゴケ(モウセンゴケ科)の花が咲いていました。

葉は毒々しい姿をしていますが、花は白くて小さく、かわいらしいです。

モウセンゴケの花
モウセンゴケ(モウセンゴケ科)

沼では黄色いネムロコウホネの花が咲き始めていました。スイレン科の原始的な植物です。

ネムロコウホネ
ネムロコウホネ(スイレン科)

ヒオウギアヤメはまだ咲いています。

ヒオウギアヤメ
ヒオウギアヤメ(アヤメ科)

チングルマの花は散って、ふさふさの毛だけが残っています。

チングルマ

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