2023年6月8日、函館山(薬師山コース)に花を見に行ってきました。その時に撮影した花々を紹介します。
駐車場に着いたのは午前10時の少し前。20台駐車できる管理事務所前の駐車場は平日にも関わらずほぼ満車で、運良く1台分だけ空いていました。登山にかかった時間はゆっくり歩いて2時間ほどでした。
登山道に入ってすぐ、ムラサキケマンの花が咲いていました。エゾエンゴサクとおなじケシ科の花ですが、初めて見る花だったので嬉しかったです。
オククルマムグラ(アカネ科)の小さな白い花がまだ少し咲いていました。毛玉のような実もかわいいです。
コウライテンナンショウ(サトイモ科)の花は、ちょうど時期のようで沢山見ることができました。
クールガイ(花輪君)を思わせる花の形をしているコウライテンナンショウですが、こんな変わった形の花も見かけました。
アブラナ科の白い花コンロンソウです。登山道脇にたまに咲いていました。
ヤブタビラコ(キク科キクニガナ亜科)の花はとても小さく(7mmくらい)、カメラのピントを合わせるのに苦労しました。湿った場所に咲いていました。
ヘビイチゴ(バラ科バラ亜科)の花はほとんど終わりかけのようで、数が少なかったです。湿った場所に咲いていました。
ヒメヘビイチゴもぽつりぽつりと花を咲させていました。花はヘビイチゴよりもやや小さく、茎はつる状です。湿った場所に咲いていました。
原始的な植物とされるフタリシズカ(センリョウ科)も花の時期でした。登山道沿いによく見かけました。
木からぶら下がって咲いている花は、ツリバナ(ニシキギ科)です。
堂々とした風貌で白い花を咲かせているのは、セリ科のオオハナウドです。
オオハナウドの一番外側の花は他の花より大きく、先が2裂するのが特徴です。
同じセリ科のオオハナウドと比べて、繊細な印象を受けるシャクです。
シャクは花も小さくて繊細な印象を受けます。
オドリコソウ(シソ科)も登山道脇の湿った場所でたまに見かけました。
ここから薬師山コースに入ります。登山道は狭くなり、人通りも少なくなります(蜘蛛の巣が多かったです)。
ヤマツツジ(ツツジ科ツツジ亜科)の花はほとんど終わっていましたが、このコースの途中ではまだ少し咲いていました。
バラ科サクラ亜科の樹木ワタゲカマツカの花が咲いていました。同じバラ科のナナカマドの花に似ています。
今回の登山の目的の一つであるハナイカダ(ハナイカダ科)の木がありました。
ちょうど花を咲かせていました。ハナイカダは雌雄 異株の植物で、これはたぶん雌花だと思います。
登山道のすぐ脇にサイハイラン(ラン科シュンラン亜科)が咲いていました。足元にありすぎて行きの道では見つからず、帰り道で見つけた個体もありました。
ベニバナイチヤクソウ(ツツジ科イチヤクソウ亜科)が咲いていました。ちょうど花にだけ光が当たって、光る花のように見えました。
ベニバナイチヤクソウは、盗掘によって数が少なくなっているそうです。
薬師山コースは頂上の少し手前で通行止めになっていて、う回路はあったのですが狭そうな道だったのでそこで引き返しました。
今回の山行ではサイハイランやハナイカダなど見ることができて概ね満足だったのですが、ちょうど時期のはずのヤマシャクヤクが見つけられなかったのが残念でした。